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テーマは生命の歴史?-からだ⭐︎ダンダン体操の歌詞についての考察

みんな大好き「おかあさんといっしょ」の体操のうたである。
おそらく毎回番組の最後はからだ⭐︎ダンダンときんらきらポンで締めくくられる。(もしかしたら例外もあるかもしれない)

そんな重要な役割を担っているこの体操のうただが、初めて聞くときは少し面食らうような歌詞である。

カニやサバにはじまり唐突にクリオネがでてきて、恐竜になり忍者になり、、、
正直どういうコンセプトなのか初見では全くわからず、こども向けにおもしろおかしくいろんな生き物を登場させているのかな、くらいにしか思わなかった。

ただ、おかあさんといっしょ自体は何度もみる機会があるので必然的にからだ⭐︎ダンダン体操も聞くことになる。
何度も聞いているうちにからだ⭐︎ダンダンの歌詞の意味について、「こういうことを言いたいんじゃないか」という考えが生まれたので書いていきたいと思う。

からだ☆ダンダンの歌詞の構成とテーマ

からだ☆ダンダンは大きく6つの場面に分かれている。
・海のいきもの(カニ、エビ、サメ、サバ、コンブ、ワカメ、クリオネ)
・陸のいきもの(恐竜(こどもザウルス)、マンモス(こどもマンモス))
・猿、人(サル、類人猿、現代人)
・忍者、アスリート
・エンジン(機関車?)
・飛行機?スペースシャトル?

まず、前半部についてだが、
海のいきもの→陸の生き物(恐竜、マンモス)→猿、類人猿、現代人
となっているが、この時点でよくみると気づくことがある。
それは、この流れは生命の歴史をなぞらえているのではないか、ということである。
この歌詞は海から始まるが、生命は海で誕生した。
5億万年前には現在のカニやエビなどの節足動物の祖先である、「アノマロカリス」などがすでに誕生していたし、クリオネなどの祖先である軟体動物も多く存在していたとされている。また、その後には「プロケファラスピス」など魚類の祖先が元気に泳いでいた。
なお、コンブやワカメなどの藻類も当然すでに存在していた。

そして陸生植物が増加するにしたがい陸生動物も増えていくことになる。みんな大好き恐竜の時代である。
その後大絶滅を経て、400万年前~マンモスや類人猿の時代となる。

からだ☆ダンダンの歌詞と生命の歴史を照らし合わせてみると、もうそういう意味で歌詞を作っているとしか思えなくなってくる。

また、からだ☆ダンダンの歌詞では類人猿から現代人になった後、エンジンすなわち内燃機関の発明が描かれている。「第一次産業革命」である。
そして、舞台は空へと変わり宇宙へと視点が移り変わっていく。これは過去からの生命の歴史とエンジンという動力を手に入れた人類の現在そして未来を表しているように思える。

我々人類はいきなり登場したのではなく、生命の歴史をたどってみると古くは脊椎動物、即ちうみのいきものである魚類などから進化したことがわかる。そして、人類はさまざまな先人の工夫を継承し、エンジンの発明やロケットの発明をし、宇宙にまで進出するようになった。

からだ☆ダンダンはさまざまな生き物や機械の「運動」を通してこのようなことを子どもたちに伝えようとしているのではないかと思うと、一見奇天烈な歌詞も味わい深いものになって見えるのである。

個人的な考察ですが、なるほどと思われた方がせひ子どもたちにからだ☆ダンダンの歌詞を通して、生命の歴史や人類の発明の歴史を教えてあげてはどうでしょうか。

以上、拙文でしたがからだ☆ダンダンの歌詞についての考察でした。


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