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Gekkeikan Studio no.2ができるまで【ボトリング編】

こんにちは、Gekkeikan Studioの研究開発担当です。
6月20日に発売された、日本酒を進化させる実験的プロジェクト第二弾、「Gekkeikan Studio no.2」。桃を思わせる香り、濃密なとろみの「Gekkeikan Studio no.2」を是非、お楽しみください。

さて今回は、「Gekkeikan Studio no.2」【圧搾編】に続き、ボトリングの様子をお届けします。ボトリングとは、びんやパックなどの容器にお酒を詰める工程のことです。
通常製品との違いは2つ。「手作業による充填」と「びん燗(かん)火入れ」です。どちらも人手がかかり、数千、数万本単位で生産が行われる月桂冠の通常製品では出来ない方法です。少量生産のGekkeikan Studioならではですね。

充填作業

充填室トリミング

こちらは充填室の様子です。クリーンブースの仕切りに色がついているため、写真が黄色く見えています。
月桂冠の通常製品であれば機械化されている作業である、びんにお酒を入れる工程、お酒の量が正しく入っているかを確認する工程、びんに蓋をする工程が人の手で行われています。
機械の方が高速ですが、今回の「no.2」のように、とろみがあるなど特殊な条件を持つお酒には適した充填方法です。

びん燗火入れ作業

クリーンブース内で詰められたお酒は、殺菌工程に進みます。
通常製品のボトリングとは順番が異なります。
通常製品ではお酒をまず低温殺菌した後、びんに詰めます。「no.2」で行うびん燗火入れは、お酒をびんに詰めた後、びんごと殺菌する方法です。手間がかかる分、フレッシュな味わいを残すことができます。

びん燗

水を張った四角い釜に、ケースに入った「no.2」が並んでいます。まるで大きなお風呂のようですね。
釜を温めて殺菌します。真ん中のびんには温度計が刺さっており、殺菌温度に到達しているかをチェックします。温度を上げ過ぎてしまうと、風味を損なうことがあるため、注意が必要です。
5ケースごとに釜にびんを移動、殺菌を行い、冷却用のプールに入れる、という作業を人の手で繰り返します。作業を少しお手伝いしたのですが、お酒の入ったケースが重く、これはなかなか、、、大変です!

ボトリングが終わって

このように、いつもより人手のかかる「no.2の」ボトリングでしたが、普段は作業に携わっていない方々も集まり、みんなで力を合わせて予定本数を生産することができました。
次回はいよいよ製品の完成となる、【ラベリング編】です。
これからもGekkeikan Studioならではの、新しい日本酒体験に是非ご期待ください。


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▼「Gekkeikan Studio no.2」は月桂冠大倉記念館でも販売中

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