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【パラダイス】板橋区立熱帯環境植物館
植物園が好きな私だが、特に『熱帯植物園』には心躍る。
もし私が大谷翔平くらいの高給取りならば、自宅に熱帯植物で埋め尽くされた庭を作る。色鮮やかな植物やお花、極彩色の魚が泳ぐ池。ゴリラの家族が住んでいたら言うことなしだ。(それもう動物園だね)
私の思い描くパラダイス。
それが熱帯植物園。
というわけで、ちょっと「板橋区立熱帯環境植物館」に行ってきた。
池袋からバスで約30分。
板橋清掃工場の余熱を利用し、東南アジアの熱帯⾬林を再現した板橋区立熱帯環境植物館は知る人ぞ知るローカル施設だが、前から気になっていて一度行ってみたかった。
順路は海に見立てた水族館から始まり、「潮間帯ゾーン」「熱帯低地林ゾーン」「集落景観ゾーン」「雲霧林ゾーン」の4つに分かれていて、高山帯までジャングルを登っていくような気分を味わうことができる。
入館して自販機でチケット購入し、まずは地下のミニ水族館に入る。
【水族館】
地下に降りると、何組かの親子連れがきれいな模様のお魚が泳いでいる水槽を覗いている。
あまり込んでいないので、ゆっくり写真を撮ったりメモできてありがたい。
子供にもわかりやすいよう、振り仮名付きの大きな文字の説明が付いているので、夏休みの自由研究にもおすすめの施設だ。
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アナゴさんみたいな顔とコンテンポラリーアートのような模様がイカす。
ナポレオンフィッシュというちょっとかっこいい別名を持っている。
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肝臓や卵巣だけでなく筋肉にも毒を持ち、皮膚からも毒を出すジャックナイフみたいな奴だ。
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ひときわ鮮やかな黄色が水槽で映える。
食べるとおいしいよ!刺身・煮付け・塩焼きがおすすめ!(いや~ん)
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エンペラーエンジェルフィッシュっていう崇高な英名あるけど、タテキンって呼んでね。
ブルーとイエローの模様はもはや迷路。
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びゅんびゅん泳いでて、撮るのに一苦労。
パンクな模様と黄色い口がチャームポイントだけど、歯が強いのでかまれないよう注意!
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手前でちょろっと顔だしてるのがチンアナゴ。
奥にいる白い点々模様がホワイトスポッテッドガーデンイール(名前長)。癒し空間。
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ヒマンチュラ・チャオプラヤ……あなたは噛まずに言えるだろうか!?
なぜかダース・ベイダーを思い出す。
【潮間帯植生】
マングローブやニッパヤシが茂っている海のそばの潮間帯ゾーン。
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今にもゴリラが現れそうだ。
【熱帯低地林】
大木が生い茂る植物の宝庫、熱帯低地林ゾーン。
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実を撮りたかったのに~完全に葉っぱにピント持ってかれた。
実は熟すと食用になる。
アコウやガジュマルなど、クワ科イチジク属の仲間は「絞め殺し植物」という物騒な呼ばれ方をしている。
鳥やコウモリに食べられた種子が糞として木の上に落されると、木の上で発芽した種子は光を求めて枝葉を上に、地面を求めて気根を下に伸ばしていく。根が地面に達すると地中の水分や養分を吸収して生長が早くなり、親木を覆いつくす。
絞め殺し植物に覆われてしまった親木は光合成を妨げられ、徐々に枯れていってしまう。
熱帯雨林の生存競争は芸能界並みにシビアなのだ。
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はい、リピートアフターミー、ディフェンバキア アモエナ トロピックスノー(長え)
黄緑色の班が入った葉っぱがおしゃれ観葉植物として大人気!
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ヤシっていうとあの大きな実(ココ)を思い浮かべるじゃないですか。
東南アジアのヤシ類はこんなふうに小さな実が房状に鈴なりになるのが多いらしい。
【集落景観】
熱帯の果物や芋類など世界の有用植物などを展示。
ニッパヤシの葉で屋根を葺いたマレーハウスがある。
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ベゴニアはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の総称
枝分かれした花房とピンクのグラデ―ション、ちょうちょの群れが飛んでるみたい。
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ビルマムツアシガメは最大60㎝にもなるアジア最大のリクガメ。
後ろ足と尾の間にトゲ状の大型のウロコがあり、それが名前の由来。
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おっとりした動きが愛くるしい。
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鮮やかなオレンジ色の部分は苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)で黄色い部分が花。
ヘリコニアの名はギリシャ神話の女神ムーサが住むヘリコン山にちなんでいるとか。
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薄紫の部分はがくで、濃い紫のところが花。
葉の表面がざらざらして紙ヤスリのようなので、英名はサンドペーパー・バイン!
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マレー凧はマレーシアの代表的な娯楽で、収穫の時期に盛大な競技大会が行われる。
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ワウの起源については風の精霊との交信説や、農作物を荒らす鳥を遠ざける説などがあるらしい。
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アンスリウムは600品種以上あるが、クラッシネルビウムは大型種。
『肉穂花序』といわれる棒状の花の周りを大きな苞が包み込む形をしている。
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昔住んでたマンションの玄関によくヤモリがいたな~
このトッケイヤモリは20㎝くらい、つぶらな瞳がキュート。
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マンリョウというと赤い実を思い浮かべるが、セイロンマンリョウの実は黒い。
国際自然保護連合によって『世界の侵略的外来種ワースト100』に選定されちゃっている。
【雲霧林】
熱帯の高山植物を展示している雲霧林ゾーン。
湿気は感じるが、ひんやりとした空気だ。
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パプアニューギニア原産、ラン科の多年草。
名前はオーストラリアの牧師の名前にちなんでいるそうだ。
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バンダは東南アジア中心に分布する着生ラン(岩や木などにくっついて生えるラン科植物)。
洋ランの中でブルーの花色はバンダだけ!鮮やかなブルーが目を引く。
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おしゃれインテリアみたい。
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昔マンションの上に住むおじさんが訪ねてきて「やるよ」とおいしいマンゴーをおすそ分けしてくれた事があったっけ。おいしかった。ありがとう、おじさん。
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マダガスカル原産の多肉植物。お花に見えるところが実は苞、植物あるある。
トゲトゲがあり、白い樹液には毒性がある。
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この木の下で お釈迦さまが生まれたと言われている。
ちなみに仏教三大聖樹は無憂樹、菩提樹、沙羅双樹。
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花から抽出される精油は香水やアロマテラピーに用いられる。
イランイランの香りはリラックス効果、ホルモン調整効果、動脈機能の改善効果がある。
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お花のような鮮やかなピンク色がグリーンインテリアとして人気だが
これ実はパイナップルの仲間なのです。
【常設展示コーナー】
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この「ネッタイオオトビナナフシ」(右)の迫力よ!20㎝くらいあるぞ!
虫が無駄に巨大な熱帯地方の恐怖!!
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板橋区立熱帯環境植物館、こじんまりとしてはいるが大変見ごたえのある楽しい施設であった。植物だけでなく、ミニ水族館があったり、ポイントポイントにカメやヤモリなどの動物がいるのも、動物好きの私にとっては好印象。
わかりやすい丁寧な説明文があって、小さいお子さんにもおすすめだ。
そんなこんなで、熱帯の動植物を大いに堪能した私、大満足で熱帯環境植物館を後にする。
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あい~するあなたへ~~~ 贈る~言葉~~♪
熱帯環境植物館を後にして、近くの荒川河川敷まで散歩する。
風が穏やかで温かく、絶好の散歩日和。
グラウンドでは草野球の試合がおこなわれていたり、保育園児が集団でお散歩していたり、この上もなくのんびりとした平和な世界なのだった。
金八先生が歩いて来そうな堤防の上を歩くと、はるか向こうの赤羽あたりまで見渡せて気持ちがよい。自然と『贈る言葉』を口ずさむ私。
春到来。
裸の並木が続くこの殺風景な街にも、間もなく花が咲くことだろう。