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ブラックホールの話題が旬なうちに無料SF小説『改奇倶楽部』を今すぐ読め!

 俺だ。みんなはブラックホールと聞いて何を思い浮かべる? 俺はアナルだ。かつて大学の先輩が「日本人はアナルコンプレックスが多い」と云っていたが、最近はそうでもないなと感じていて「ああ、時代ってのはこうやっていつの間にか変わるんだな」と感慨に耽った。みんなはアナルは好きか? 俺はそこまで好きではない。SM倶楽部では「NGプレイ」の項目にしっかりと「アナル」と書いたものの、嬢のアドリブでケツの穴をほじくり回しやがった。それ以来、俺はウォシュレットが気持ちよくて仕方がない。

 今日ご紹介するのはカクヨムで連載中の本格SF小説『改奇倶楽部』だ。なんだか聞き覚えのある名前だと思ったか? ならお前は90年代をノストラダムスの大予言を信じながら『木曜の怪談』を観て過ごした30代か、もしくは自分が生まれる前のドラマをVHSでディグっている変態のはずだ。安心しろ。改奇倶楽部』はそのようなヤツらにはドンピシャに刺さる小説だ。今すぐにカクヨムにユーザー登録してこの作品をフォローしろ。

 『改奇倶楽部』は99年に隕石が落ちた世界を舞台としている。この小説のなかではノストラダムスは宗教化し、隕石にこびりついたジェネオン粒子が人類の新たなエネルギーに採用され、今この時代と似ていながらも全く違う世界に変わり果てている。

 ノストラダムスが神格化されたことで長期的なオカルトブームが生じ、その影響で高度に進化した人工知性が霊魂のように崇められ、人工知性=情報集合体が人類に次ぐ知的生命体としてのある種の尊厳を獲得している。人々は仮想世界のなかに情報集合体を基にした分身〈ネットアバター〉を作り、それに自分の身分や銀行口座のパスワードを共有して生活しているのだ。アバター文化の発展によって「電脳化」といった技術も既に過去のものとなっていて、作中ではそれについても触れられている。

■帯刀田一麻(Tateda Ichima)
 伊ヶ出高校一年生。本作の主人公。身長186cm。廃部寸前の写真部の部長を務める。アバター社会において個人情報の証明となるパフォーマーを常用しない。ある事件をきっかけに〈不死身の男〉としてメディアに注目され、殺人鬼〈ペルソナ殺し〉に関わっていく。読み辛い名前のため「タテワキ」と呼ばれている。

 さてそんな中、主人公の帯刀田一麻こと「タテワキくん」はアバター社会のなかでアバターを持たない人物として描かれている。高校生の彼は廃部寸前の写真部を務める部長で、彼と文芸部の部長である「多々良田渚央」という少女の会話から物語は幕を開ける。渚央からかつて存在した〈改奇倶楽部〉というサークルの存在を知ったタテワキは、その翌日に反アバター運動を行う新興宗教団体〈好う候〉の集会に参加する。その目的は未だ謎だが、彼らは街を支配する大型情報集合体〈マム〉に見つからずアバターを殺す方法を探しているという。

 ここでヒロインであり同級生の安藤すずなが登場する。彼女の目的もまた謎だが、その集会でタテワキと安藤は顔を合わせ、その方法について議論を始めるという展開だ。

 ここから物語はアバター専門の殺人鬼〈ペルソナ殺し〉とタテワキ率いる〈改奇倶楽部〉の戦いへと移行する。ちなみにこの『改奇倶楽部』の作者は俺だ。ここ半年忙しくて停止していたディストピアン・ポータルの活動がようやく再開されるのでその前に宣伝した次第だ。執筆再開の前に一通り過去の話を自分で読んだ。それが今日の日記です。次回の更新ではスターバックスが惨劇の舞台になるので予習しておくように。以上だ。(END)

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