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所長の澤柳です。

GIVER訪問看護ステーションが開所して3ヶ月が経過しました。

少しづつではありますが、地域の皆様や関係者の方々、利用者の皆様に我々のことを知っていただけて、大変嬉しく思っております。

今回は、なぜ僕自身がGIVERで働いているか、何を目指しているかをお伝えできればと思っています。

僕自身は、新卒で大学病院小児科に配属になって以来、前職の訪問看護ステーションも一貫して、病気をかかえる子どもとその家族に関わってきました。

その中で、いつも思っていたことが、

“病気の子どもはこんなにもたくさんいるのに、なぜ地域ではほとんど目にすることはないのだろうか”

という事でした。

僕自身は小児科の看護師だったので、病気の子どもに接する機会が多いのはもちろんなのですが、普通に駅や街中を歩いていて、そういった子どもを見かけたりする機会がほぼないのです。

これってとても不思議な事で、病気を抱える子どもたちはいったいどこにいるのかと疑問でした。

ただ、訪問看護をしていると、病気を抱える子どもとその家族と出会う機会が少ない理由が少し分かった気がしました。

それは、

“圧倒的に外出のハードルが高い”

ということです。

医療的ケアがある場合、本人だけじゃなく、医療機器やケア物品も持たなければいけません。

それに、何かトラブルが起きた時に対応できる様に、物や場所を確保しておかなければなりません。

そして、それに対応できる人も必要です。

これらに加えて、病気の子どもたちの体調は、少しの環境変化で左右されやすいので、常に気を配らなければなりません。

こういった普段、僕らが何気なく取っている行動も、病気を抱える子どもとその家族にとっては、異常にハードルが高くなっていることを、訪問を通じて感じました。

じゃあ、その普段の生活をする上での様々なハードルを下げるための役割を僕らが担えばいいよね?

そんな単純明快な理由が、僕が訪問看護をしている理由です。

そしてこれは、

“病気が理由でやりたいことを諦めることがないような社会を作りたい”

という、GIVER訪問看護ステーションのミッションとぴったり合致していました。

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GIVER訪問看護ステーションでは、通常の訪問看護だけではなく、在宅レスパイトや医療的ケア児の通学バスの添乗、自費での外出付き添い等、様々な形で、病気を抱える子どもとその家族の力になれる様、活動をしています。

そんなGIVER訪問看護ステーションで、僕自身もこれからも皆様のお力になれる様、頑張っていこうと思います。

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~profile~
1987年生まれ、静岡県出身。慶應義塾大学卒業。大学病院小児科、訪問看護(WyL訪問看護ステーション)と一貫して小児看護に従事する。病気の子どもを持つ家族が、「その家族らしく」生活できるように、家族看護を実践している。大学院へ進学するが、現場で家族が抱える課題を解決したく、現在休学中。

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