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「空き家」を「心が休まるお宿」に。

<目次>
1:プロジェクトの概要
2:「心」が休まるとはどういうことなのか?
3:「地域」の役割を考える

「空き家」を「心が休まるお宿」に。
改修工事を実施し、プロジェクトを企画・実行中です。
(11月中旬にクラファンを開始するので応援してもらえると嬉しいです!)

今回のNOTEはこのプロジェクトに興味をもっていただける仲間の輪が広がるといいな!という期待を込めて、プロジェクトについて紹介させていただきます。

また、このプロジェクトを進める中で私自身の問いとして、
・「心」が休まるとはどういうことなのか?
・「地域」の役割とは何なのか?
というテーマについて考えることがあったので、ぜひ問いをシェアし、
一緒に考えながら読んでもらい、「心」と「地域」の在り方について考えるきっかけになれば嬉しいです!

1:プロジェクトの概要

<プロジェクトの内容>
福岡県豊前市にある築100年超の空き家を活用して、
日常を離れて、自分自身や大切な人と向き合える「お宿」に生まれ変わらせる。というプロジェクトを企画・実行中です。
祖父母の家に帰ってきたような古民家の雰囲気に包まれながら、
ゆっくりした時を過ごすことで、
自分の心の声に耳を傾け、大切なものに気付くきっかけを提供したいと考えています。

<このプロジェクトが立ち上がった経緯>


・父の想い
このプロジェクトは父が中心となり、企画・実行しているプロジェクトです。父は50歳になり、将来について考えた際に自分の感じてきた心の痛みと同じ痛みを感じる人を1人でも減らし、「豊かさ」の輪が広がる事業を行う
と決め、株式会社mission6という法人をたて、持続的なヒト・マチの在り方を形にする事業計画を立てています。
その事業のスタートの起点として空き家となった古民家の改修工事をし、お宿に。というプロジェクトをスタートさせました。
▽mission6
https://mission6.co.jp/about/

・福岡県豊前市と空き家
祖父にとって大切な「地域」であり、「家」であること
改修工事を行う「空き家」は2年前に亡くなった大好きな祖父の家です。
そして、空き家のある福岡県豊前市は祖父が政治家として向き合ってきた大切な地域であり、この空き家となった家は築100年以上守られてきた場所であるということ。「過去と未来」を繋ぎたい。古き良きものは残しながらも、ここで閉ざすのではなく、新しい形で残すこと。
そのことが何の意味があるかはわからないけれど、とても意味のあることのように感じています。
▽私から見た祖父(2年前に私が書いたNote)
https://note.com/givecolor/n/n101e1c120f62

・私が関わる理由:自分らしさの表現できるきっかけを。
プロジェクトには私はブランディング・広報担当として関わっています。
お宿のコンセプト設計、広報文のライティング、会社のホームページ作成などを行っています。

このプロジェクトに関わることは、単に家族だから手伝うという理由ではなく、自分自身の感じている課題意識や、テーマに関われることに繋がるという理由で関わっています。

他にもやりたいことが多くある中で、正直このプロジェクトにどこまで関わるか、関わるのかさえも迷いながらも、コンセプト設計をするために、父にヒアリングをしていていると、個人の「心の豊かさ」にフォーカスした社会の在り方、人の暮らしの在り方がもっと必要であるという声にともて共感できました。

私自身も、大学時代に自分を表現できる場所があることが自分の「こうなりたい!」「こうありたい!」という未来の期待感を育めるとの想いで教育ワークショップや勉学に関わっていたので、とても成し遂げたいことが近いように感じました。

ただ、皮肉なことに私自身、正直、このテーマに興味があるのは、
幼い頃に家にも学校にも自分自身がどこにも居場所がないと感じ、心の拠り所が欲しかった。自分を好きになれるきっかけが欲しかった。という理由が大きかったので、父と一緒に居場所作りをすることに違和感はぬぐえないという心の壁がプロジェクトを考える上で大きかったように感じます。

でも、父と対話をしてきた機会は少なくとも、同じ想いをもっていることを初めて知り、同じ想いをもっているという事実に娘であり、家族であるというDNAの恐ろしさを感じながらも、一緒に形にしてみたいと感じました。

このプロジェクトと向き合うことが自分や家族と向き合うことにも
とても繋がる仕事ができているような気がします。

ちなみに・・・
▽お宿のコンセプト(我ながら気に入っています)
https://twitter.com/giveacolor/status/1508026642467528707?s=20&t=cVvykc6MI1kf3fnm-t6FBQ

2:「心」が休まるとはどういうことなのか?

「心」が休まる宿とは何なのか?

田舎に来れば心が休まるのか?
歴史ある場所で時間を過ごすと自然と心は休まるのだろうか?
そもそも、心の居場所がないと感じる人たちはなぜ増えているのだろうか?

「お宿」のコンセプトを決める上でこの問いと向き合いました。

皆さんは心を休めたいときに何をしますか?

私なりに出した結論、「心を休めたい」ときは「進化しない自分を受け入れ、変化できる新しい余白を見つける」ことが必要なのだと私は思いました。

なぜこの結論にたどり着いたのかは長くなるのでまた別のNOTEで詳細は欠ければと思いますが、少しだけ✎

「進化しないという選択肢をもつことで余白をもてる」
何かモヤモヤするな・・このままでいいのかな・・と思う声と向き合う余裕を消す正体は、「常に前に進まないといけない」という強迫観念のような、経済社会が作りだした暗黙の前提があるのではないか?自分と向き合いたいが上手く向き合えないと相談していただくキャリアカウンセリングの中で感じていました。

都市は常に変化し、新しいものを生み出すことで経済活動が回っていると思います。

この変化の渦が肌に合わない人もいる。
そんな人にとって、早く走ることを求められる環境の中で、自分と落ち着いて向き合うのは不可能に近いのです。

だからこそ、田舎であり、時間だけが蓄積され、何もない空白な場所で、考えなければならないという強迫観念から解放し、「今」ただただ感じることを受け入れるきっかけが必要なのだと思うのです。

そうするときっと、自然に誰かの声ではなく、
自分だけの「心の声」が聞こえてくるはずだと。

3:「地域」の役割を考える

地域に関わるということで、地方創生セミナーに参加してみたり、地方創生に興味がある学生に話しを聞かせてもらったり、まちつくり系のNPO法人の方にヒアリングさせていただいたり、、というのを、定期的に半年ほど行ってきました。

そこで、地方創生を言い換えるともっぱら
「経済的な持続性の欠如」地方をどう経済として持続可能にするか?というテーマが多いと感じました。

私は地方出身ではないため、地方がこんなにも経済的に持続していくことが難しい状況下にあることは驚いたかつ、解決していくべき社会課題と感じた一方で、地域は経済としての機能をもつ必要があるのか?とも疑問に思いました。

地域には地域にしかできないことがある。
持続可能性を問わないといけないという状況は変わらないテーマであると思いながらも、経済的に持続しなくなっても、地域は残るのではないか?と私は地域フィールドワークで現地に出向いて感じたのです。

まだまだ考えて解を出したいテーマであるし、
ここで解を出せないテーマだと思うので、このくらいで記載するのはやめておきますが、まだまだ考えることは辞めずに向き合ってみたい新しい問いだと感じています。

最後に

大学時代にNPO団体で活動をし、お金がないと救いたい人を救えないことも、社会やヒトのために力を注ごうとする素敵な仲間の想いを守れないことも、痛いほど知りました。

でも、本当に救えていなかったのだろうか?とこのプロジェクトに関わる中で感じました。
昔の私はどこか焦りすぎて、傲慢だったのだと思います。
元々、根本的には野心的な性格ではあるため、だんだんと忍耐強く今目の前の課題や人と向き合うこととビジネスを通して飛躍的な未来を変革をもって生み出すのであれば、後者の方が楽しいと感じるように徐々になった。価値の届け方は好みだと思うので、どちらが良いというよりかは人の価値観の話しであると思うが、私はどちらも取りたい。今も未来も、「豊かさ」が持続するように、ゆっくり速く進みたい。


お金が生まれないからといって価値がないわけではない。

救えていないわけでもない。

ただ、今この瞬間に寄り添ってくれることで救えるものもある。

そう思ってこのプロジェクトに関われて私は幸せです。

そんな自分に出会えたことがとても嬉しいです。