「貧乏自炊生活 ~さつまいもを鍋で煮てみる」

毎日自炊していると、どんどん要領も良くなり、美味しく作れるようになってくる。しかし、毎日毎日同じものばかり食べているとさすがに飽きてきた。同じ食材、同じ調味料、同じ味。

淡泊なものばかり食べていると、脂っこいものも食べたくなる。揚げ物もしばらく食べていない。米も食いたい。食わないと生きられないというのは面倒なものだ。
食材が切れたのでスーパーに買いに行く。米の代わりにじゃがいもを食べているが、さすがに飽きてきた。スーパーの棚には小さいじゃがいもしかなかった。その上に綺麗な紫色のさつまいもがあった。1本180円くらい。

さつまいもは冬にオーブントースターで焼いてよく食べていた。甘くてホクホク。昔、よく冬になると出稼ぎの人が売りに来ていた石焼きいもをよく買ってもらった。石焼きいもの品種は確か「鳴門金時」だったと思う。イモを割ると熱々の湯気がボワ~と出て、黄金色の、あの甘くてホクホクした食感が大好きだった。寒い時に食べる熱々の石焼きいもは最高のおやつだった。

最近はスーパーに行くと蒸したイモがよく売られている。
石焼きいもは字の如く、熱した那智石で焼いたさつまいもだが、最近はスーパーの業務用蒸し器で蒸したものが焼きいものように売られていて、1本100円ちょっとで手軽に買える。最近は「紅はるか」という品種が有名で、蒸し器で蒸すとねっとりした食感で甘みが強い品種である。ただ、私にはちょっとネトネトすぎてあまり好きではない。私の好みは、甘みはそこそこでもホクホクな食感が大好きだ。冬になるとさつまいもを買い置きしておいて、夜中に腹が減ると自分の部屋で焼いてよく食べていた。栄養も豊富。
おイモさんは寒がりなので(私と同じだw)、新聞紙にくるんで冬は部屋に置いておく。夏は2枚くらいの新聞紙にくるんで冷蔵庫に入れておく。

じゃがいもも美味しいが、ちょっと飽きたのでさつまいもを鍋で煮てみることにした。同じ芋類なので全然大丈夫だろう。
さつまいもを切ってみると、結構固い!なんかじゃがいもより固いような気がする。煮えるかな?
熱の通りを良くする為、小さめに細めに切って、野菜と一緒に鍋でグツグツ煮てみた。自炊を始めて知ったことだが、じゃがいももさつまいもも、熱が完全に通って煮えてくると皮がベロンと勝手にはがれてくれる。
「お~~、これは便利だなぁ」と思いつつ、おたまですくって食べてみた。
さつまいもを切った時は切り口が白いが、煮えると黄金色になっていた!これは甘そうだw

買ったさつまいもの品種は普通のさつまいもだ。紅はるかとか鳴門金時ではなくて、ごく普通のさつまいも。それが黄金色をしていた。
食べてみるとすごく甘い!食感はじゃがいもに似ている。ホクホクしているが、煮すぎるととろけてしまう。半分ほど皮がめくれているが、皮ごと食べても全然大丈夫。野菜は皮にも栄養がある。
普通のさつまいもがこんなに甘くて美味しいとは思わなかった。多分、オーブントースターで焼くよりも甘くなっていたと思う。これは気に入った!自炊の食材に一品加わった。安くて、栄養があって、何より美味しい!

この時は、いつもの鍋に野菜と一緒に入れて煮た。スープはいつもの味噌+みりんベース。これはこれで美味しいのだが、今度はさつまいもだけ煮て、煮上がったものに塩をかけて食べてみたら、これもまた旨いのではないか?
さつまいもは焼いても勿論美味しいが、鍋で煮ても甘くて美味しいことが解った中年男の経験でした。一人暮らしの人、皆さんも是非やってみてくださいw

そこの若い女性!お菓子とかスイーツとか食べるより、さつまいもをちょっと煮て食べてみなさい!栄養満点でホクホクで甘くて美味しいから!w