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ラミレスの提唱する「外国人40打席理論」は若手にも当てはまるのか

こんにちは、ギータです。
今回は若手野手育成の観点でnoteを書いてみました。
レギュラー定着する若手野手がどのように数字を伸ばしていくのかを分析してみました。
読んでいただけると幸いです。
※尚、今回も敬称は省略させていただきます。

1.ラミレスの「40打席理論」とは

昨年までベイスターズで監督を務められたラミレス氏が自身のYouTubeチャンネルで提唱した「外国人がいい状態になるまでは40~50打席必要」という理論です。
その動画で言及していたオースティンとソトが40打席を消化したあたりから成績をあげだしたため、Full-Countの記事にもなっていました。
詳しくは下記の動画、記事をご覧ください。

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2.今回のnoteにおける若手の定義

今回のnoteで分析する若手は下記のように定義しました。

・高卒2~3年目
・2021/6/26現在、100打席以上消化している

高卒4年目以上は若手じゃないと言いたい訳ではなく、高卒2~3年目だけでもそれなりの人数がいるためこの定義としました。
2021/6/26時点で上記の定義に該当する選手はこちら。(表では50打席以上消化した選手を記載しています)

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こうして見ると現在若手野手の起用に積極的なのは広島、日本ハム、オリックスになります。
広島と日本ハムは6/26時点で最下位&コロナの集団感染があったという共通点がありました。最初から若手を起用しようという意図があったというより、若手を起用せざるをえないチーム状況であると言えると思います。(特に広島)
オリックスは太田、紅林の二遊間で開幕スタメンに並べるも太田は結果を残せず二軍落ち、紅林は下位打線で結果を残し規定打席到達間近といった状況です。

3.開幕一軍だったメンバーの成績推移を分析する

まず開幕一軍を勝ち取った根尾、太田、紅林の成績推移を分析したいと思います。
3人だけだとサンプルとして少ない可能性があるため、昨年一昨年に開幕一軍を勝ち取った選手もサンプルに加えます。
今回サンプルに選定した選手は下記の通りです。

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この6選手を160打席消化までの打撃成績を40打席毎に区切って出してみました。(根尾、太田以外は6/26時点での総合成績も記載)その結果は下記の通りです。

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この6人の成績推移から分かることとしては

・40打席までの数字はその後の活躍との相関関係はない
・太田を除く5名が40打席経過後に40打席までと比較して成績をあげた
・1軍戦力となった(なりつつある)村上、安田、紅林は41-80打席でレギュラーの目安と言われているOPS.700をクリアしている(41-120打席で見ても3人とも.700をクリア)
・41-80打席で成績を上げたもののOPS.700に到達しなかった西浦と根尾は大きく成績を落としている時期があり、レギュラーをはく奪された

ラミレスの提唱する40打席理論は若手を我慢する期間にも適用できそうだという事が分かるかと思います。
ちなみにヘッダーの問題の答えは「村上(.614)→西浦(.558)→太田(.506)→紅林(.470)→根尾(.393)→安田(.386)」でした。皆さんの予想は当たりましたか。

4.開幕二軍だったメンバーの成績推移を分析する

次に開幕を二軍で迎えた小園、羽月、林の成績推移を見てみましょう。

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ちなみに小園は58打席、羽月は84打席消化時にコロナ陽性反応のため登録を抹消されています。
この3人の成績推移から分かることとしては

・最初の40打席では全員がOPS.700をクリアしている
・41-80打席で更に成績を上げた小園と林は現在スタメンで固定されている
・41-80打席で成績を大きく落とした羽月はスタメンで出たりでなかったりという状況にある

二軍で調子がいい時に昇格するため、開幕一軍メンバーに比べてスタートダッシュが効いているものの、40打席までより40打席以降の成績が大事なのは変わらないと思います。
そういう意味だと小園はレギュラー定着コースにほぼのった、林は落ちてきた数字を早めに盛り返せればレギュラー定着できそう、羽月はスタートダッシュの貯金を食い潰している状況なので今が正念場といった感じでしょうか。

5.まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ラミレスの提唱する40打席理論は若手にも当てはまることがご理解いただけたのかなと思います。
若手野手の成績を見る際の一つの見方として参考にしていただければ幸いです。

最後になりますが、現在二軍で奮闘している若手選手の皆さん。
今回一軍で結果を残すことは出来なかったかもしれませんが、この若さで一軍で使ってもらえたということはポテンシャルを球団が認めているということです。
次のチャンスは必ずくるはずなので、来るべき時に備えて頑張ってください。
陰ながら応援しています。

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