『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 』オードリー若林さんにシンパシーを感じるわたし(達)
こんばんは。クラちゃんです。
正直に言えばプライドだけはまあまあ高くだけど学力は低いので自分のテリトリー外の人と渡り合う時に必要以上にヘラヘラして必要以上にマウント取られてこっそり悔し泣きをしてきたタイプです。
とか言えずに人生過ごしてきましたが今はすぐに誰かに言いたいくらいです。こんな時に話す人もいませんが明日も頑張ります。
若林さんに遅ればせながらたどり着いた
人には24時間しかありませんから、わたしの場合はワンオペ育児で仕事した2004年からの12年くらいはあまりカルチャーな記憶がありません。
子どもひとりなのにキャパが小さいやつです。
一時は空き時間がツムツムくらいしかできない時もありました。
個人的にはJ-popを口ずさんでいたら結構疲れてるな、とわかります。
あれから17年。
子育てもかかるのはお金だけ、そして会社も無くなった今、いよいよ若林さんにたどりついたのかもなんて。自分の弱さを紐解いてたくさんの人々を救っているのではないでしょうか。
この本でも後書きという名のラブレターでCreepy Nutsの松永さんが熱いラブレターを書いてます。
もちろん私だってTVでラジオで、気になりだしてからはかなりチェックしてました。
『たりない2人』遡って見て面白かった。なのでもうすでにたまたまじゃないかもですけど。
こうなるとたまたまじゃないですが
たまたま目があったこの本
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
かなり面白く悔しみだったので記します。
お笑い芸人のオードリーの若林さんの旅行記です。
2017年にキューバの旅行記として出された本にモンゴルとアイスランドと東京を加筆して2020年に出された文庫版です。
お仕事では世界各地に行ったであろう若林さんが、2016年の夏に5日間の夏休みが取れた時にキューバに1人旅をします。
いきなりの計画。
迷いながらも残り1席の飛行機を取り、ホテルを手配するあたりが逆にドキドキで、ネットで申し込む感じからもう自分の事のようで。
でも、若林さん1人旅なんですけどかなりばっちり段取りをしていたので読んでいてそんなにハラハラはないです。ワクワクを共有してくれてます(笑)
そして想像以上に面白く一気に読みました。
その時みたいものを見て、感じてきた様子。でも私もこのくらいの段取りした1人旅は大人に合っていると思います。
彼は今住んでいる東京とキューバを見比べて資本主義や新自由主義について考えてみたかったのだから、現地に強い人に案内してもらい考える時間を残した感じは納得です。
それとは別のエピソードで、その旅行の1年前から勉強したくなって家庭教師を付けたというエピソードにもびっくりしながら共感しました。初回に質問攻めにして、まずは大学生の家庭教師に高校の教科書読んでから、って指摘されたとこ好きです。
社会に出てから知らなかったこと、知りたくなったこと。わたしも勉強しますとも。
翌年はモンゴルに、アイスランドに。旅づいている若林さん。少し旅なれたからこそするちょっとしたミスや新しい冒険、他の旅行者とのコミュニケーションの話もちょっとした小心者ちゃんが出てしまうあたりの描写は読ませます。うんうん。
余談ですが
わたしは20代に1人旅を何度かしました。四半世紀まえ…
靴の会社だったので海外の出張はありましたが、1人で行くって本当に特別なんです。
ちょっと若林くんにやり方が似ていて、北京で現地の人にガイドを頼んだり、現地のツアーで知り合ったフランス人一家とご飯を食べたり。
ベルリンで知らない子の家で年越ししたこともあります。その他いくつかエピソードが…。
誰か他人と行くと味わえないんですよね。でも行く時は羽田や成田の出発前にやや小心になって当日に半泣きしたことあります。泣かないですが。
若林さんは旅で
外国それぞれの良さを味わいつつ、東京育ちの彼らしく東京を日本を『集中力が高い』と表現を。
そして自分達が決めた価値観で勝手に苦しくなって、勝っただの負けただの。
でも人って競争したいのだと。他者がいて自分がいるという事からわたし達は一生抜けられません。
今回彼が旅をしたくなった理由はもう一つ。
その年の春にお父様が亡くなりました。
父親の生きた高度成長時代の価値観生き方についても見つめ直して、大好きなお父様を心から見送ってあげたかったのかなと。
え?2016年の春…。
わたしの父もその年に亡くなりました。
というか明日は父の命日です。
うちは80を過ぎていたのですが旅の話しは記憶がなくなってもするくらいは好きでした。
偶然にも良いタイミングで読みました。
ではまた
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