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おとぎ話の世界、エーゲ海のシミ島へ‐その2:ビーチの日々

夏のバカンスは、やっぱりビーチ。
「海で好きな要素はシーフードだけ!」といつも言っている私も、年に一度のバカンスの時はさすがに海水浴にも出かけます。今回は、シミ島のビーチについて。

シミ島のビーチ基本情報

日本の方がイメージする素敵なビーチはたぶん砂浜が多い気がしますが、最初に断っておくとシミ島には砂のビーチはほとんどなくて、石の浜が基本です。砂が足にくっついたり水着に入り込むのが苦手なので、私は石の方が好きなんですけどね。石のビーチは水の透明度も高く綺麗なんですよ。

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難点は、裸足で歩くと痛い(そういう健康法と考える手もある)というのと、日射しが強い時間帯だと石が焼けて熱いということでしょうか。島のお店でも結構安価で売っているマリンシューズを、もし必要なら買うといいかも?

ギリシャはとにかく日射しが強いので、ピークとなる昼間は避けることをおすすめします。朝、日が強くなる前の時間帯か、もしくは日が少し傾いてくる4時ぐらいからがベスト。

私たちはいつも午後に泳ぎに行きますが、ずっとビーチに居たい海好きな方は、昼間はビーチタベルナで食事をしたり(食事後すぐに泳ぐのは危険なので注意)パラソルの下でのんびり過ごし、日射しがやわらいだら泳ぐという過ごし方がビーチを満喫できていいでしょう。

一日ボートツアーもおすすめ!


いろんな場所で泳いでみたい&島をくまなく回ってみたいという方には、島の周りをボートで巡る一日ツアーがおすすめ。陸路からアクセスできないビーチや、シミ島に隣接する小島へも行くことができます。

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申し込みは、港にずらりと並ぶブースから。ツアーの内容はどこも同じような感じで、昼食も出ます。
ボートツアーはかなり日に当たることになると思いますので、特に紫外線対策と水分補給をしっかりしてくださいね。

マラスゥンダビーチ

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私たちが一番よく行くビーチは、島の南東に位置するマラスゥンダ。前回の記事で紹介したパノルミティスの少し手前にある、海辺の小さな集落です。
アクセスは車(またはバイク)、もしくは港(イァロス)から出ているタクシーボートで。石の浜で、波が少なく穏やかな海なので子連れにも人気。タベルナとカフェがあり、奥のタベルナ側にあるサンベッドはお店の利用者用。手前のカフェの辺りは、カフェを利用してもしてなくても自由にサンベッドを使えます。カフェのフリーWiFiもあり。

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マラスゥンダでひとつ注意すること……それは山羊です。ビーチを山羊たちが徘徊してて和む風景ではあるんですが、食べ物を探してバッグを漁ることがよくあるので、口の開いたタイプのビーチバックなど置いておくと、目を離した隙に山羊が顔を突っ込んでた!なんてこともあるのでご注意を。

ぺディビーチ

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シミ島の主な集落アノ・シミのホリオ(村)から東に向かって下りたところにあるぺディは、港から徒歩またはバスで行くことができます。ホテルやタベルナ、カフェなどが複数ある、少しひなびた雰囲気の集落。

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ぺディのビーチでも泳いでる人は割といますが、私たちはここから軽くハイキングも兼ね、ぺディ湾の端を歩いて別のビーチへ行きます。

アギオス・ニコラオスビーチ

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<対岸から見たアギオス・ニコラオスビーチ>


ぺディは湾を囲んで集落がありますが、右手の方へ20分ぐらい(?)歩いて行くとたどり着くのがアギオス・ニコラオスビーチ。大きな石がごつごつしてる所もありますが、道はそんなに悪くなく歩きにくいというほどではないです。歩いて行きたくない方は、イァロス(港)もしくはぺディからタクシーボートで。

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<岩の下に集まっている人たちはタクシーボートを待っています。石段はぺディ方面への道>

暑いけど、雄大な景色を楽しみながら歩くのは気持ちいいですよ。潮風に乗って、タイムやオレガノ、セージといった野生のハーブが香ります。


アギオス・ニコラオスは砂浜で、比較的遠浅の穏やかな海。木がずらりと並び、日陰も十分にあります。タベルナとビーチバーがあり、サンベッドは有料。

アギア・マリナビーチ

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同じくぺディ湾から出発し、左手へ進むとたどり着くのがアギア・マリーナ。アギオス・ニコラオスよりは少し遠いですが、あまり体力がない私でもなんとか許容範囲です。昔はタクシーボートでよく行ってましたが、運動と節約を兼ねて今は専ら徒歩(笑)

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でも、ここは整備されてからほとんど行くことはなくなったんですけど。ある時、ビーチに壁が作られレストラン&カフェができたんですが、景観的にいかがなものでしょう?

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それを除いても、まだチャーミングな魅力あるビーチではあります。すぐそこに小島があるのがいいですよね。小さな教会が建っているだけの何もない小島なんですが、この教会で結婚式をされることもあるんですよ。ロマンティックですね。

トリビーチ

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陸路からはホリオ(村)を抜け、パノルミティスへ向かう島のメインの大きな道路が山の方へ続くのですが、ある程度上ったところでトリビーチへ下りる道があります。ごつごつの田舎道を進み、海へ出たところがトリビーチ。

昔はここも車でたどり着ける場所から結構歩かないといけなかったのですが、今は道ができてビーチのすぐそばまで車で行けるようになりました。


ちょっと波が荒いので、私は他のビーチの方が好きですが、タベルナもありゆっくり過ごすのにはいいビーチです。タベルナ利用でサンベッドは無料。

アギオス・ヴァシリオスビーチ

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整備されてないワイルドなアギオス・ヴァシリオスビーチは、一度だけ頑張って行ったので番外編的にご紹介します。一日ボートツアーはここへ立ち寄るルートもあったかと思いますが、陸路なら家が一軒ぽつんと建っているところから1時間ぐらいでしょうか?夏の暑い時にはなかなかきつい距離です。体力ゼロ人間の感覚では、かなり限界だったので(だって、帰りも同じだけ歩くんですよ)もう一度行きたいかというと微妙ですが……。

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でもまあ、達成感はあると思います。まだ小学生だった次女も何とか歩けたし、無謀な夫はビーサンで行きました(これは絶対おすすめしません)。

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道はそこまで悪くないけど、最後、ビーチへ下りるところだけ岩がちでちょっと大変でした。上の写真の岩山の真ん中辺りなんですが、一体どうやって下りたのかわかりません。

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ビーチ手前には教会がぽつんと。教会、ギリシャではほんとどこにでもあるんですよ。しかも、見晴らしがよかったりなかなかいい場所に建っています。


私たちが行った時には小さなクルーザーが停まっていましたが、しばらくして去っていったので、あとはこの景色と海独り占め。こういうのはいいですね。ゴミが漂着してる箇所があったのがマイナスポイント。

ノスビーチ

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遠いビーチばっかり紹介してしまいましたが、最後に港からすぐそばのビーチも。シミタウンの港の周辺でも泳げるところは複数あり、ちゃんとビーチという感じで整備されているのがノスビーチです。


港の時計台を過ぎ、海辺をさらに歩いて行ったところにあるのがノスビーチ。砂浜のビーチで、サンベッドやタベルナあり。ここは港から近いこともあり、いつも人が多いです。


ここよりもっと先の方にも穴場ビーチっぽくなっている箇所がいくつかあるんですが、水は上に書いた他のビーチと比べると綺麗とは言えなくて、私たちは何年も前に見に行ったきりです。

その他のビーチ

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上記ビーチのほか、前回ご紹介した修道院のあるパノルミティス、陸路からは行けないナヌー、アギオス・ヨルギオス、セスクリ島など、シミ島には魅力的なビーチがいっぱい。どこもそれぞれ楽しんでいただけると思います。


ビーチのタベルナもなかなかあなどれないのですが、それはまた今度グルメ編で。


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