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タイミングとは不思議

人生生きていると、たまに不思議な出来事が起こるタイミングがある。
今回はなぜこのタイミング?と思った不思議な出来事を共有しようと思う。

今回の話は一年ほど前に付き合っていた彼女の話であり、その不思議な出来事が起こった日は、別れ話を私から切り出した事で泣かせてしまった日だった。
都会の中にたたずむ公園で真っ昼間の明るい時間帯に話を切り出したあのシーンは今でも鮮明に覚えている。
彼女をまさか泣かしてしまうとは思っておらず、非常に焦りを覚えたあの時、彼女を家まで送ったのか、一人で帰ったのか。
どのように家まで帰ったのかは全く覚えていない。

とにかく覚えているのは、自分の中でこの選択が正しかったかどうかを自問自答しながらマンションについた時、たまに会うおばあちゃんとばったり出くわし、そのときに言われた一言が衝撃的だった事のみだ。

そのおばあちゃんは私と同じマンションに住む70代ぐらいの明るくて愛想が良い女性であり、普段から私だけでなく、マンション中の誰しもに声をかける名物おばあちゃんだ。

おばあちゃんとはしばらく会っておらず、彼女を泣かせてしまって帰った日が数ヶ月ぶりの対面だった。

おばあちゃんと久々に会った際、「いい男だねぇ~」といつも通り褒めてくれた。
おばあちゃんは久々に会う一言目が大体これで、そこからは最近のたわい無い話をするのがいつもの流れであった。
しかしこの日は違い、一言目に「いい男だねぇ~」と言ったあと、続けざまに「女の子を泣かせるような男になったらいけないよ」と言ったのだった。

ついさっきの出来事を見ていたとしか思えないその一言は、本当にびっくりしてその時どのように返答したかも覚えていない。
少なくともおばあちゃんが「女の子を泣かせるような男になったらいけないよ」と言ったのはその一回きりであり、それ以降何度も会っているが、いつも通りの流れが続いている。

あまり会うことが無いおばあちゃんと会うという偶然の確率・私が女の子を泣かせた日にそのおばあちゃんから「女の子を泣かせるような男になってはいけないよ」と言われる確率・「女の子を泣かせるような男になったらいけないよ」という一言を偶然かけられる回数

冷静に振り返っても、これらを全て満たす確率とは一体何事なのだろうと心底思う。

本当に不思議なタイミングとしか言い様のないこの一件は、世の中には説明が出来ない事象・物事が起こるという事実を改めて感じる事となった。

今でも心に強く残っているあの一言は、その彼女の表情と共に鮮明な記憶として残っている。
この一件は、どんな理由があったにせよ女の子を泣かしてはならないと強く決意する事に繋がった。
また、男目線で女の子を楽しませるだけでは無く、自分が女の子の気持ちになった時「何を求めているのか」を理解し、考える努力をしようという意識改革のきっかけになった。
改めて自分には足りてない事が多い、まだまだ勉強すべきことがある。
日々勉強とはこのことなのだろう。

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