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なぜ本を読むべきなのか

なぜ本を読むべきなのか。
今まで中高に来てくれた素晴らしい功績を持つ人の講演を直接聞く、世の中の様々な分野で長けた偉い人達がyoutubeで発言している所を聞く、などでこのテーマに対しての答えを何回も聞いてきた。
正直に言うと、彼らの発言は全く記憶に残っていない。あまりにも綺麗事すぎたか、ただ印象に全く残らなかったのかのどちらかだと思う。
とにかく一つだけ言えることに、「本を読むべき」と大多数の人が言うが、なぜ読まなければならないのか、自分が納得するだけの答えを得られた事が人生で一度も無かった。
こうは言うものの、本を読む事自体が嫌いなわけではない。
幸い私は小学生の時から読書をすることが好きだった。その本が好きという気持ちは今でも継続している。
(ちなみに「読書が好きで本好きです。」言うと、私よりもっと上のレベルがごまんといることは理解している。しかし周りには全く本が読めない人も多くいることや、自分から本を買ってよく読んでいた点から、堂々と本を読む事が好きだと言わせてください笑。)

今回は、私の人生を振り帰りながら「本を読む事が好きになった経緯」を話すと共に、大学生の時に出会ったビジネス書を通して「なぜ本を読むべきなのか」の答えが私の中で出たので共有しようと思う。


私が小学生で本を好きになった理由に、小学校の朝読書習慣がある。
小学校5,6年を持ってくれた担任が、個人的に好きという理由で、三国志など歴史的なマンガを数多く置いてくれていたのだが、子供ながらにとてもとっつきやすく楽しかったことを覚えている。文庫本でなくとも、歴史マンガなどは全て本と見なされていたので、読めば褒められる対象だったのだ。あまりにも面白いので、朝の読書時間だけではなく、休憩時間や少しでも空き時間があれば読みあさっていたのは思い出だ。
今では、あの時のただの歴史マンガから得た知識が、大人になって一般教養として使用すると周りに賢いと褒められる。ただ楽しく読む事ができるマンガだとて馬鹿にできないなぁと切実に思う。結果的に、小学校時代は歴史マンガを中心として、それに関連する文庫本を軽く読む程度だった。


中学生を振り返ると、小学生の読書週間で読んだ歴史マンガが影響して坂本龍馬にハマった。それは読書のレベルから派生して、坂本龍馬ゆかりの地を見て回る為に親を連れ回るレベルまで好きになった。なので中学生で読んだ本は、坂本龍馬を中心とした幕末に関連する本ばかりであった。

今思うと、小学生から中学生までは、その瞬間に好きだったテーマの本をただ読みあさるだけだった。自分の興味の無い本は1ページたりとも読めないのだ。
なので、どんなジャンルの本が来ても読む事ができるレベルでは無く、自分の好きな内容に関する本かマンガなら読める程度だった。

そんな小中を経験した後、いざ高校生になるとどうなったか。今振り返れば、ある意味で高校生こそが「本当の本好き」になれた瞬間だと思う。
高校生で夢中になった本はミステリー小説だった。明確にはおぼえていないが、どこかのタイミングで歴史関連の本を読みたい欲が落ち着き、ミステリー小説のみを没頭して読むようになる。
この時は本当にミステリー小説以外見ておらず、とにかく読みあさっていた時代だった。何かに影響を受けたワケではないが、何かのミステリー小説をふと手に取って読んで以来、読み終わった後の高揚感が忘れられずズルズルはまってしまったのだと思う。

高校生こそ「本当の本好き」になった瞬間だと私が思った理由は、インターネットでおすすめのミステリー小説を検索し、目星をつけては本屋さんに買いに行って読む学生だったからだ。
小学校・中学校時代は、「本を読むこと」に対しておこずかいを使うなんて選択肢はなかったし、私の中ではあり得ない行為だった。しかし、あまりに本を読む事が面白くて、本におこづかいを使うという選択肢を取るようになる。
この時私はサッカー部に所属していたので、朝練も行く必要があり、時間があまりなかった+放課後は塾で勉強しないといけないという環境下だったのだが、隙間時間を見つけては読みあさっていた学生時代だった。塾で勉強もせずにミステリー小説を読み、テストで赤点を取りまくったのは今となっては良い思い出だ笑

そんな私は大学3年生の休学したタイミングでビジネス書と出会う。この出会いこそ「なぜ本を読むのか」の答えに気づくきっかけになる。

大学に入学したタイミングぐらいから取り組んでいた株に関する勉強が影響し、休学してできた時間を使って、ビジネス書を読みあさっていた。何の本から読み出したかは定かでは無いが、「お金持ちになりたい」「株で勝ちたい」という一心で、気になった本を手に取っては読み進めていた。
すると単純な理由で読んでいたビジネス書が、次第に「お金持ちになるために何をすればよいか」「就職しないでお金持ちになるには」という答えを知りたい為に読むように変化していった。

ちなみに、ここで言っている「ビジネス書」とは、具体的に「株に関する本・ある社長が記載する本・金利動向に関する本・生きていく上での考え方」など様々で、明確に決まっていない。なんとなくお金やビジネスに関連する本を探して読みあさっていたから、今回は「ビジネス書」とひとくくりにさせて貰う。
よければNOTEで私の読んできた本として紹介するので、どんな本を読んでいたのか見てくださると幸いだ。

話を戻して、私は大学3年生でビジネス書に出会い、「なぜ本を読むのか」の答えに気づくことができた。
「なぜ本を読むのか?」
私が現状たどり着いた結論は「筆者が重要だと主張する共通点を見つけて、それを認識し理解することで自分に活かすため」だと考えている。

なぜビジネス書を読むことで気づけたのか。
そう思う理由に、ビジネス書にある「共通点」が大きいのではないかと考えている。
私の考えるビジネス書の共通点は、筆者が自ら集めた経験・データを元に、自分の考えやこうすべきといった指標を述べている点にある。ミステリー小説はあくまで筆者の個性に頼った作品になるし、歴史本はあくまで過去の真実を知る事ができるツールであり、そこに共通点を見いだすことはできなかった。

このビジネス書特有の「共通点」を理解すると、「生きていく上で必要になる本当に知りたい答え・達成したい夢を叶える為の「方法・過程・考え方」を学ぶ事ができる」事に繋がる。
これこそビジネス書を読むべき理由だと考える。


具体例を挙げよう。
「株で100%勝つ方法」を教えてくれる本は無い。しかし、株で利益を出す為に行うべき勉強の取り組み方や考えるべきポイントは明確に存在しているので、その道に通ずる多くの人が各々で押さえておくべきと考えるポイントを記載した本は数多くある。(株に関する本)

「社長に100%なることができる方法」を教えてくれる本は無い。しかし、社長になるまでの自らの経緯や、その道を歩む上でどのようなマインドで取り組んで来たか、社長になる事でしか見る事のできない世界や新たな価値観を教えてくれる本は、社長の役職に就く人が本を書くだけ世の中に存在している。(ある社長が記載する本)

「世の中の経済が良くなり全てが解決する方法」を教えてくれる本は無い。しかし、世の中のお金の仕組みがどのようになっていて、どのような動きをするから現状がこのような状況になっているのかを教えてくれる本は存在している。さらに言えば、その役職に就くことでしか意識する事のないお金の概念を勉強する事ができる本も存在している。(金利動向に関する本)

「絶対に幸せになる為の方法」を教えてくれる本はない。しかし、「幸せ」というその人一人一人によって異なる概念に対してどのように向き合うべきか、世の中に無数に広がる幸せをどうやって見つけていくかを教えてくれる本は存在している。(自己啓発、考え方に関する本)

このようにビジネス書を読むことで、直接自ら求める答えを得られるワケではない。
しかし、「生きていく上で必要になる本当に知りたい答え・達成したい夢を叶える為の「方法・過程・考え方」」を学ぶ事ができると私は考えている。
筆者それぞれで取り組むテーマは違うが、私の経験上、最低5冊読めば間違い無く同じ事柄に関して述べている点を見つけることができる。その共通点は、違う人生を歩んだ人物であるのにも関わらずそれぞれが大切だと述べている事柄であり、人生を歩む上でその点を理解し実行する事こそがもっとも重要だと言うことができる。
これこそが私の考える本を読む理由だ。


ここまで読んで私の言いたいことが伝わっただろうか?
おそらく私の言っている事があまり理解できていない人もいると思うので、私がビジネス書を読んで気づいた共通点を2つ挙げようと思う。
それは、

・物事に取り組む上で最も重要なのは「目標やゴールを設定してそこから逆算してやるべき事を明確にする」 
・「誰もが嫌がることを進んでやる」ことだ。
(人生観 勉強した事で記載しているので詳しくはそちらを見て欲しい)

上記の共通点は、私が読んできた様々な著者が重要だと唱えているポイントの一部であるが、自分自身が全く出来ていない事であった。

ちなみに、これを聞いて当たり前の事を言っていると思っただろうか?
私は心の底から「なるほどなぁ」と思ったし、いざこれを実行しようとすると楽な道に逃げてしまう私にとってどれだけ難しいことかもわかる笑

もし上記で言っていることが分からなかったとしても、少なくとも一つ言えるのは、「自分で調べて自分で理解したものに関して」はその世界に焦点が当たるようになる。

具体例を挙げると、子育てをしていないからベビーカーを見る事もなかったのに、子供が生まれて以降は、すれ違いざまに押しているベビーカーのメーカーが~で良いのを使っているな。と気づけるようになるなどがある。
「環境が変わるか」「環境を自ら変えるか」を「自分で」行う事によって今まで意識していなかった事に気づけるようになると私は考えている。

一度だまされたと思ってビジネス書を読んで見て欲しい。絶対に多くの人が大事だと言っている点が見つかるし、それを意識すればどんどん景色は変わってくる。(ちなみに私にとっては、簡単にできない・継続が非常に難しい事がほとんどだった笑)
まだまだ完璧でない私だが、本を読む事は非常に価値があると伝えたい。


最後に余談として、学校のゼミの話をしよう。
今日は木曜日ということもあり、学校にゼミを受けに行って来た。ゼミはいつも最初の10分ほど先生の談笑があり、それが私にとっては学びが多くて大好きな時間だ。
その談笑タイムでゼミの先生は「やりたくない仕事をやり続けたやつにやりたい仕事が回ってくるんだよな」とおっしゃっていた。

これは「私がビジネス書を読んで気づいた共通点」の具体例で記載した「誰もが嫌がることを進んでやる」事と同様であり、私が読んだ著書の筆者である 北の達人コーポレーション社長 木下勝寿さんも自身の著書で「嫌な事を進んでやるやつは真のリーダーになる」と言及していた。

「仕事が回ってくる」「真のリーダーになる」は意味が全く違うように思えるが、少なくとも「嫌な事に挑戦することの重要性」があることは間違いがないように思う。

やはり知見があって、経験が豊富な成功者は意見が似てくる。
これをできる限り多く見つけて自分のものにしよう。

以上が本を読むべきだと私が考える理由だ。

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