見出し画像

早熟な子供の方が良い

最近、私は早熟な子供の方が良いと感じている。
ここで「早熟」の定義は決めていない。皆さんが思う早熟な子供で認識してもらって大丈夫だ。
ちなみに私が思う早熟とは、中学高校でただ学校に行って部活をして帰り、休みの日になればカラオケに行くような世間一般の学生ではなく、小学校・中学校・高校生の段階で、大人になってから経験するような様々な体験を早くから経験している子供の事だ。

私は小学校も良い地域の学校に通っていて、周りの友達は受験する友達ばかり(立命に受かった私が一番偏差値の低い学校であり、周りはずば抜けて賢い子供ばかりだった)であったし、中学・高校は進学校だったこともあり、真面目な生徒が中心で、学業と部活の両立を求められる規律正しい生活を行っていた。
そうなると、生徒の親御さんも生活水準の高い人々ばかりであった事が起因し、大変な問題を起こす生徒はいなかったので、とにかく質の良い学生生活を送らせて貰ったと思う。

一方通常の中高に行くとなると、(私は通っていない為人伝いで聞いた憶測にはなるが)様々な家庭環境の人々が集まっていることもあり、まともに学校に行く規律正しい子供ばかりで無く、様々な選択肢を選ぶ子供達が多く存在している。
普通に学生生活を送る人・スポーツで上を目指す人・芸能界を目指す人・高校に行かず働く人など様々いるだろう。
私の経験上、進学校に通っていた人よりも、一般の学生(地域に根付いた学校)に通っていた人々のほうが早熟である気がする。
彼らが早熟であると思う理由に大きく起因しているのは、進学校に通っていた生徒が勉強中心の学生生活を送る一方で、学業をするかしないかの選択肢が自由にある事が影響していると考えられる。

自由に何でもできる時間がある。
こうなると何をするか。考えられる選択肢の中で、誰しもが選択することができる簡単なものに「夜の町に遊びに出ている・バイトをするなど、早くから社会に身を置く・性的な経験が早く豊富」などが挙げられると思う。
私が実際に出会ってきて「早熟だなぁ」と思う人々はみなこの共通点を持っていた。
少なくとも「早熟だなぁ」と感じた人々には、「一人で生きていく力」という目に見えないものが「確実にある」と思えたのだった。

個人的な見解ではあるが
世間一般(普通)と早熟(異色)な人には、「経験量・自分の明確な軸があるかどうか」という点で、大きな差が開くと考えている。

就活において部活動を継続してやっている体育会系が重宝される理由からも表しているように、学業と部活に数年間取り組む事は、「継続力・簡単に折れない力」を学ぶ事に直結する。
あくまで「継続力・簡単に折れない力」が必要か不必要かは人それぞれだが、自分自身もし過去に戻れるなら「部活を最初から最後までしっかり取り組んで結果をだす・生徒会に入って学校の運営を経験する」など、義務教育の時代でしか取り組めない事をやりたい。
そう思う理由は「大変な問題があっても負けない継続力を持っている人は強い」「結果がないと私を知らない人は見向きもしてくれない」という事実を今になってひしひしと感じるからだ。

早熟な子供は、何よりも経験が早い。
この「早さ」は、人生80年と限られた時間の中で非常に大きな要素となって自分に返ってくる。
早くから様々な学びを得る事は、時として自分の無知が悪い方向に導く事があるかもしれない。しかし、勉強ばかりしていて社会に出てから経験する様々な物事を何一つ知らない人々には、通常の学業生活を送るだけでは出ない発想力など、様々な要素が足りていないように思う。
早くから多くの体験をして、良いことも悪い事も学ぶからこそ、内面が大きく成長し自分の価値を高めてくれるのではないだろうか。

現在の日本では個が重要視されてきている。
少子高齢化を背景に、トヨタなどの大企業においても終身雇用が今や不可能となる時代であり、個人のスキルでいかに生きていくのかが問われる時代に変化していると感じている。

このような時代で、未成年の間で培う経験量は、今後の人生をどのように生きていくかを左右する何よりも必要な要因だと感じている。
よく大人が子供に「勉強は絶対しておけよ」というが、勉強というよりも、「社会に出て社会とはどのようなものなのかを早くから学ぶ」「自分の興味関心のある事柄をとことん伸ばす」という経験量が必要なのではないだろうか。

特に転職などが当り前になりつつある時代に直面するこれからの若い世代は「自分の軸を早くから決める」ことが最も大切であり、それに従って生きていくべきであると私は考えている。
実際、幼少期から夢が変わらず、その道に向かって必死に努力している同級生はキラキラしていて本当にうらやましい。

あるビジネス書に書いてあったが、自分のやりたい事を見つけられていない人は、「自分の経験量が圧倒的に足りない」らしい。このことからも、自分の軸を決める大きな要因である「経験」はとにかく早い内にしておいた方が良い。

海外のアーティストを見てみよう。
ロック界を復活させ最前線で引っ張っているイタリア人バンド「Maneskin」や、bud guyで一躍有名になり世界を席巻した「Billie Eilish」、最前線で活躍するKPOPアイドルなど、彼らは20代前半だ。
本当に彼らを見ていると私は今まで何をしていたんだろうと思うし、彼らの早熟さ具合に本当に嫉妬する。
私はもう若くないし、自分の軸を決めて行動するスピード感も全く足りていない。
今の私に必要なのは早熟な子供に共通する「豊富な経験からくる行動力・継続力」であり、必死に改善しようともがいている。

「早熟な子供」は、何もしらないが故に、社会や世間に迷惑をかけることが多くあるかもしれない。
これを肯定するつもりは全くないが、若くから自分というものを強く持って行動するその姿は何よりも必要なのではないだろうか。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?