男塾法律相談100選⑦
いま何をすべきか
娘が非行に走っている
親権を持っていない場合のかかわり方
高校生になる娘さんは思春期まっさかりでしょう。高校にも行かず、家にも帰ってこないと、妻から聞いていて、口を出したくなる気持ちは日に日に深まっているのではないでしょうか。しかし、ここで妻側もしくは娘さん側に口を出してしまうと、取り返しがつかないことになる可能性があります。
もちろん、妻と娘には十分すぎる養育費を払っているということは、経済的なケアーに関しては、しっかりされているはずでしょう。とはいえ、養育費を受け取る側は常に『これでは足りない』と感じているものです。この状態で、『ちゃんと教育できない妻には、お前の教育が悪いせいだ』と責められた元妻は、場合によってはお子さんにあたってしまったり、他の男性に経済的ケアーを求め、より一層家庭がバラバラになってしまうかもしれません。
いま、どうしたらいけないのか
養育費を止めることができるのか、実際の相談では100人中100人が相談します。しかも、どうやら娘は、交際している男子学生の家で同棲しているよう』であれば、自分が頑張って稼いだ養育費が、まさか非行や男子学生との不順異性交遊に使われてしまうのではないかなんて懸念もあります。しかし、こんな状態だからこそ、養育費は止めるべきではないでしょう。養育費を止めると、最低限の娘さんとの交流やむすびつきがなくなってしまいます。この状態で、お父さんが、『非行はやめろ』といくら口を出しても、何にも効果がありません。
どうするべきか
できれば、娘さんの帰りをそっと待ってみましょう。家族の結びつきは、いっときの感情のもつれで喪失するものではないことは、あなたが一番よく理解しているはずです。娘さんも、彼とうまくいかなくなった時、お父さんのことを思い出すかもしれません。また、彼に、自分のお父さんは立派な仕事をしているんだと話をしているかもしれません。時間が解決することもある。ただ、養育費を止めてしまうと、取り返しがつかないこともある。なので、じっと、見守る視点は大事なのではないでしょうか。
※ ちなみに、元奥さん自身もきっと、今の状況に困惑しているはずでしょう。ここは、お子さんのため、連絡を取り合ってみるのもひとつでしょうか。
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