詩)この世界を進もうとするもののひとりに

詩人とはどういう存在であろうか。詩人とは、どういう時にも沈黙してはならない人のことだ。
つまりこれは、勝算があるかないか、効率的かどうか、有効かどうか、という話とは違うということである
ある人たちは「君は正し過ぎる」と助言してくれる。ありがたいけれど、それは間違っている。そうではなく、こう生きるのだ、これがほんとうの生き方だ、ということを示さなれければならない。詩人がそれをしなければならないのだ
徐京植 「詩の力」

役立たずもいいさ
とんでもないやつも大好きさ
あの子がいるのもお気に入りさ
夢で逢いたいなんて 呟くのもいいさ
午前4時まで騒いで 転がってコインみたいに
それでもいいさ
くそマジめでもいいし
政治が好きな奴が絡むのをうんうんと聞くのも楽しい
詩を書くなんて その中にあるちょっとした言葉をいただいて 残していくようなものなんだから

戦争大好きな原発廃止論の親父と
自衛隊大好きな親父と原発どうしようとか 
真面目に話しあって
そこに俺はこういうことは言いたくないがと 
電力のことを考えたら再稼働するのがいちばん効率的だという奴が現れて 
立派なことスジが通ってることだけがこの世にあるわけじゃ無い

裏も表も人間誰だって欲しいものはたくさんあって嫉妬もあるし 
うそだってつく 自分の地位を守るために正義を利用する 
詩も文学も音楽も 綺麗事しか無いようにしか神は認めていないのか 
神はそんなに馬鹿タレか 正義を利用し欲望を体現するものよ
勝算があるかないかで会議で沈黙することに
正義はあるのか

言葉を発することを禁じられた国のことを思う
伝えるべきことを言葉に出来ない詩人のことを思う
書くこと厳粛な生の営みであることを思いかえす
どういう時にも沈黙してはならないという意味を自分に問う

私の進んできた道標に であった人々に
この世界の変革を求め今もその道を進もうとする一人ひとりに

2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します