見出し画像

好きだという気持ちを隠せなくなった時
ノートパソコンに向かいながら
心はキーボードにはなかった
蔦屋に併設されたコーヒーショップは
独りがいい
目の前の二人
あの頃 僕らもそうだった
辛いものだ
思い出を辿るのは
ここで あの手の上に
重ねていた

仕事が終わらないので
結局 ホテルの部屋まで持ち帰った
約束した18時半には行けそうもないので
天候がよくないから今日は辞めようとメールしたら
案外簡単に そうだね そうしようと言って来た
本当は会いたかったのに

カツカツと仕事をして
終わって 缶ビールを飲む
あゝ したい
思った
でもひとりだ
枕の下に手を入れ
噛み締める

2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します