詩)からっぽの僕は
もし 僕が死んで
墓石もなく 墓碑銘すら刻まれなかったら
僕の人生は存在したと言えるだろうか
僕はここでは ただの男だった
いや 男にもなりきれず
どうしていいかわからず
僕は吠えていた
からっぽの僕は
真夜中のホームのオレンジ
わからなかった
どうしていいのかも
どこにいくのかも
女は裸だった
男の視線を感じるの 貴方はどう
たぶん その男のひとり
好きなんだ
でもだめなんだ
呪文が蘇る
吊り革を見る
みんなは不思議なくらい普通で
ここに なぜか僕がいる
わからないまま あくび
首が重い
地球はいま どこに
2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します