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イースト•すみだストーリー3

劇団扉座の夢劇アンソロジー 「イースト・すみだ・ストーリー3を観た。
演出家:横内謙介率いる劇団扉座が主催となり、50才以上の大人を対象に2019年4月に開校した演劇塾「すみだパーク演劇部・扉座大人サテライト」
この間、緊急事態のなか、出演辞退者が相次ぎ、公演延期にもなり今回公演を実現。
7つのストーリーのオムニパス劇。それぞれが墨田区をテーマに笑いあり涙ありの物語を繰り広げる。
中村仲蔵。中村仲蔵は叩き上げの役者、中村仲蔵が一代で役者に開眼するまでを素晴らしい語りと脚本、役者の力量で魅せる。
葛飾北斎と津軽藩の下級武士の交流とじょっぱりを描いた、本所じょっぱりも津軽弁を駆使した演出の役者のじょっぱりぶりが見もの。
ナイト北斎ミュージアムでは北斎の絵から飛脚が飛び出すがそれを必死で止めようとする学芸員の長台詞がこれまた凄い。
しずこの来た日、は死んでしまった愛犬のしずこが人間の形で一度だけ戻ってくるというお話で、しみじみと引き込まれてしまった。
ハローベイビー、は久々の花火大会で再会した女子会で54歳からのまさかの妊娠宣言。
さあどうする?でも温かい会話にホッとしました。
墨田区の伝承に基くはなしやセーラームーンの40年後も出てきて。ああ芝居のこの人間臭い素晴らしさは、もうなんと表現すれば伝わるのだろうとしみじみ考えました。
やはり観ないと伝わらない、のでしょう。
舞台の苦労が偲ばれて思わず涙ぐんでしまいました。
#扉座
#イーストすみたストーリー



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