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「力を持つ者と持たざる者の争いに背を向けるなら、それは力を持つ側に立つことになるのだ。中立な立場などありえない。」

バンクシー


ああ神よ これはいったい何ですか?
彼らはわずかな小麦粉を求めて身をかがめ、そうっとやってきた子どもをゲームの的のように撃ちました!
イスラエル兵士たちは わずかな食料のために命を犠牲にする 飢えた人々を殺すことを楽しんでいる!

母親が「うちの子を死なせないためにはミルクが必要なんです、お願いします」と泣いている。ミルクがなくて死に始めている
子どもだけではない。ガザ市とその北では、50万人近くが、餓死しつつある。
「もう生きていくことができません。もはやイスラエルなど怖くなくなっています。包囲も怖くない。怖いのは、飢えだけです」

おお神よ これは何ということですか!
もう植物は食べつくしてしまった。いまサボテンを食べている。「アラビア語で『カクタス(サボテン)』は、『忍耐』という意味だ」

「何一つ、かつてのかたちに戻るものはないだろうな。だって、破壊は石造りの街の中だけのことではないから。私たち人間の内面にも破壊が及んでいるから」「凍える寒さです。ガザは。何もかも。」

イスラエルの「ジャーナリスト」エイタマー・フラシュマンはヘブライ語チャンネルの番組でこう主張した「パレスチナの子どもが何人飢えて死のうが、そんなこたあ知ったこっちゃない!」

イスラエルのコメディアンがTV画面で叫ぶ!
「おい見てくれ、このビーチを!これがぜ~んぶ俺たちものだ! これ全部がイスラエルの土地だ!おれたちがスターだ!イスラエル栄光あれ!パレスチナのふぁっく野郎!お大事にね!」
 
イスラエル軍将校ヨハイ・ヴァザナの「獲物」は目隠しされている子どもだ。顔は赤い布で覆われていて表情はわからない 彼の行き先はイスラエルの刑務所かこのまま処刑されるかだ。「獲物」はもう「人」ではない。
 
人生で何の不安もなくどこか静かな町の小さな家で静かに生きて生けたらなんて幸せなんだろう。今日、食べるものもパンもミルクもない絶望と比べたら。
つまらないことに心を揺さぶられることなく、自分の心の醜さをあふれさすことなく生きていけるなんてなんて幸せなことだろう。今日食べるものもパンもミルクもない絶望と比べたら。

それでもこの日々とそばにいる人を愛しながら、小さな詩を書いて生けたらなんて幸せだろう。
今日食べるものもパンもミルクもない絶望と比べたら。

殺されるより恐ろしい 
今日食べるものもパンもミルクもない絶望
誰も救ってくれない 誰も知らないところで飢えて死んでいく恐怖
その罪を誰も問わない その犯罪を誰も問わない 
ああ神よ これはいったい何ですか?
おお神よ これは何ということですか!
問わないことに罪はないのですか?
のうのうと生きている わたしたちに罪はないのですか?



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