2023年:選ばれてはいない石をみがく
今年は二本の短編を発表できました。バレエと衣裳をテーマにした一般文芸「宝石さがし」(紙魚の手帖 vol.10掲載)と、第13回創元SF短編賞受賞作「風になるにはまだ」と同じ世界を描いた「手のなかに花なんて」(紙魚の手帖 vol.12掲載)です。
掲載誌が発売されたときは、受賞作が世に出たときとは違う緊張がありました。受賞作であれば多くの応募作のなかから選んでいただいたものだという事実もありますし、選評で褒めていただいてもいたので、かなり心強かったのだろうな、と思います。