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自分を承認する/SNSとの距離感

 SNSとの距離感がわからない。私がfacebookを始めた2008年には海外に移住した友人や外国の友人と連絡を取る手段だった様に思う。それが新しく出会う人にfacebookのアカウントを聞かれ、だんだんと1000人近くなっていった事から、いろんなジャンルの人(前職で関わった人やそんなに親しくない人)なども入っており、なんでもかんでも投稿出来る感じではなくなってきて、2016年あたりから自分から発信することをしなくなってきた。そうなってくると、facebookを開けば、ただただ人の投稿を浴びているという事になる。自分が調子が良い時は良いのだが、あまり調子が良くない時に、調子が良い人の調子に乗った(?)投稿を見ていると、なんだかさらに具合が悪くなってくる。といった感じだ。

 それでもたまに自分の生存報告の意味を込めて、自分の顔や近影を入れたfacebook投稿をすると「いいね!」が付いてくる。ありがたいと思いつつも、まるで自分がその人から「いいね!」の烙印を押されている様な気分になったりもする。その人からジャッジされているという感覚。そこに加えて「いいね!」の数も自分の気持ちに影響しなくもない。断片的な自分の日常を晒し、そこに他人の評価を求めること。それがとても気持ち悪い感じなのだ。

 SNSでこじらせてしまって早10年弱。今度はinstagramをfacebookの人たちには知らせずにやりはじめた。好きな感じのアカウントをビジュアルでフォローしていけば、おすすめには自分の好きな感じの投稿しか出てこない。しかし、ここでもなんだか微妙な距離感の人たちの集合体である。というより、フォローしてくれている一人一人の事を考えると、おいそれと投稿が出来ない。やはり向いていないのではと思うこの頃である。 

 同じ気持ちになっている人、いますかね?
Noteに関して言えば、オフライン上での繋がりは全くない。しかもフォロワー4人という未開拓ゾーンである。ここでは、具体的な自分の考えをある程度自由に文章として書けるので、それに対しての「スキ♡」は、文章を書く励みになったりしている。

 今のところ、私のfacebookやInstagramの「いいね!」は「あなたの存在を私は認めていますよ」という意味に近い。「ご無沙汰なあの人がどこどこに行って、とても美味しいランチを食べた」という事に対しての「いいね!」は「ご無沙汰しております」というこちらの返事でもある。

 他人に「いいね!」と言われずとも、私たちは自分の人生を歩んでいく。本当に嬉しかった事や楽しかった事は自分やその場にいた人だけが味わえばいいのではないか。「いいね!」と他人に言われなければ、その出来事が完結しない様であれば、それはもう「承認欲求」の中毒である。

それを餌食にぶくぶくと肥え太るエゴへの戒めとして、定義を改めて認識しよう。

アブラハム・マズローは、自己実現理論において人間の基本的欲求を低次から、生理的欲求、安全の欲求 、所属と愛の欲求 、承認の欲求 、自己実現の欲求の5段階に分類した。
(中略)

承認欲求とは、自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求である。

尊重のレベルには二つある。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。

Wikipedia

 もちろん私にも低いレベルの承認欲求はある。とてつもなくそれは増大していく可能性もある。

 ちなみに、承認欲求をうまく活用する方法もありそうなのだけれど。というか、それがわかればSNSとの適切な距離が測れるというものだ。 

ところで、冒頭の写真ははじめて買ったエルメスのリップ。エルメスのブランドカラーの鮮やかなオレンジで気に入っている🧡

似合うと思ったから買った。それだけ。
49歳にしてはじめてのエルメスは遅すぎるかもしれない。
それでも買い物という行為は一つの行動である。

入りにくいイメージがあった銀座の店舗に入ってみると、そこでは突然サプライズでパフュームを持ったダンスが始まったり、店員のお姉さんはとても気さくだった。

自分で自分に最高のギフトをあげる。
あげる理由は考えてみれば沢山ある。

この2年間知らない土地に来て頑張った。
来月は50の誕生日だ。
人生の折り返し地点はとっくに過ぎている。
人からの承認を得ずとも、自分で承認すること。

欲しいものややりたい事は、承認を待っていても誰もOKしてくれない。

という訳で、コロナ前から封印していた海外旅行にそろそろ行く事にしました。

またこちらに、気まぐれで書いてみます。

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