信用貯金を貯めるということ(その2)
私のかつての上司二人を紹介したいと思う。
Aさんは、自分が忙しい時でも、質問には必ず答えてくれ、私との時間をどこかで必ず作ってくださった。私が体調を崩した時も、労う言葉をかけてくださるような方だった。
一方Bさんは、質問しても、基本的には“他の人に聞いて”と言う位、あまり他人に興味を示さない。私が体調を崩すと“体調崩して仕事に支障があると困る”と言う方だった。
この二人が、体調を崩し仕事を休んだ時に、職場の雰囲気は対照的な反応であった。
まず、Aさんの場合。仕事のことで依頼されたことは勿論依頼された方が行うのだが、皆がAさんの業務が滞らないよう、なんとかプラスアルファサポートをするのである。Aさん自身も、復帰後負担が少なくスタートできたのである。
一方Bさんの場合。依頼されたこと以外は、それ以上でもそれ以下でもなく、そのままである。ひどい場合は、“自分のことしか考えていないくせに”と陰口を言う人も出てくるぐらいだった。
信用貯金を貯める、つまりgiveしたからすぐに何かを得るとは限りません。
しかし、自分にとってプラスアルファなことは、必ずどこかで返ってくるものだと、私は考えております。
信用貯金を貯めなくても、それはそれでいいのだろう。
しかし、自分がGiveしたことがプラスアルファで返ってくるのなら、試してみる価値はあるかもしれないと、私は思います。
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