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7インチ盤専門店雑記431「Shazam」

諸般の事情により、GINGER.TOKYOは本日から2024年の営業がスタートします。何とか再開できそうですが、果たして老体に鞭打っての経営スタイルがいつまで続けられるやら…。突然終了が周囲には最も迷惑でしょうから、少し先を見据えて動かないといけませんね。…自覚はあるんですよ。

さて、先般夜遅くにクルマの運転をしていたら、ラジオからキース・ジャレットの「ブレイム・イット・オン・マイ・ユース」が流れてきまして、あまりに美しいメロディにクルマを一旦路肩に停めて聴き惚れてしまいました。…まあ、一人の時にはよくやってしまうんですけどね。だいたい「何だっけ、コレ…」でクルマを停めて、スマホのShazamを立ち上げて曲を調べるわけですよ。…ホント、便利な世の中になりました。

昔はサザンロックとかジャズのマイナーな音源だと、該当なしになってしまうことが結構あったんですけどね。最近はほぼ見つけられますね。しかも早い!聴かせて5秒以内でヒットするのではないでしょうか。まあ「ブレイム・イット・オン・マイ・ユース」は1〜2秒でヒットしたので、早さのあまり強く印象に残ることになりました。しかも検索履歴が残るのも有り難いです。…ジジイは記憶にとどめるのが苦手ですからね。

ところで、キース・ジャレットはジャズ・ピアニストですが、ああいったゆったりとシンプルなメロディを弾いているだけの曲でもジャズって言うんですかね?以前から気になっていたんですけど、ジェリー・マリガンの「ナイト・ライツ」という曲がありまして、昔の自分はフツーのポピュラー・ミュージックというか、イージー・リスニング的なものという認識だったんです。それがジェリー・マリガンだと知ってしまったらジャズになってしまったんです。…キース・ジャレットだと判ったとき、ふとそのことを思い出してしまったんですけどね。

まあ、誰がやっているかを知っているか否かで印象が変わってしまうことはよくあることです。印象が変わるというのは先入観を持つからだとも思いますけどね。ジャンルまで違って聴こえるのはこの辺の音源だけでしょうか。案外好きなので探してみたいところです。

お店でアナログ盤を流していて「コレ、誰ですか?」と訊かれ、お答えしたところ「意外!」と言われる代表的な曲がありましてね。先入観を抜きに聴くと意外にいいのに、アーティスト名を知った途端に評価が下がるようです。自分はガチガチにロックという人間ではなくて、浅く広く聴く性質なので、こういう音源は全然問題ないのですが、…やはりダメですかねぇ?90年代のデュラン・デュラン、意外にアナログ向きでいいんですけどね。

まあ、音楽なんて好き嫌いのはなしでしょうから、無理にとは申しませんが、聴かないでスルーするのはもったいない気もします。ただ自分の時間は限られたものであって、決して無限ではないわけで、残り少なくなってからは一層どういったことに使うか慎重にならざるを得ません。カフェのBGM選びですら、もう少し考えないといけないのではと思う今日この頃です。

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