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7インチ盤専門店雑記571「ゲラント・ワトキンス」

ゲラント・ワトキンスというキーボード奏者がおりまして、結構好きな演奏を聴かせます。ニック・ロウ、デイヴ・エドモンズ、ヴァン・モリソン、マーク・ノップラー、ポール・マッカートニー、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、シェイキン・スティーヴンスといったあたりのバックアップをしております。このラインナップから想像がつくと思いますが、ポール・マッカートニーは「Run Devil Run」でフィーチャーされております。そういうスタイルのピアノがお得意なんでしょう。とにかく、あの大好きな「Run Devil Run」に参加していたとなれば気になります。…あの盤のメンツ、デヴィッド・ギルモアにイアン・ペイスにミック・グリーンですからね。

彼の経歴を調べると、まあいろいろなセッションワークが出てきます。ドクター・フィールグッド、ロリー・ギャラガー、アンディ・フェアウェザー・ロウ、ザ・ファビュラス・サンダーバーズ、ボックス・オブ・フロッグス、ストレイ・キャッツ、カール・パーキンス、エリック・クラプトン等々、まあ音が聞こえてきそうな面々です。そして何よりも気になったのが、ビル・ワイマンたちがやったウィリー・アンド・ザ・プア・ボーイズのメンバーだということでした。

ロックンロール・ピアノというよりも、パブ・ロック的な音を想像したと申しましょうか、実際にそういった演奏が多い人なんです。…好きな辺りなんですけど、どういうわけか情報があまり伝わってこない辺りでもあります。パブ・ロックというと、ブリンズレー・シュウォーツあたりの情報で止まってしまうんですよね…。まあイギリス国内のパブで夜な夜な演奏している連中の情報がウェブで事細かに整理されて伝えられるなんてことは期待もしませんけど、日本にもパブ・ロック好きは結構いると思うんですけどね…。

ソロに関しては、CDが意外に高くて躊躇しましたが、それでも何枚かは買いました。2004年の「Dial "W" for Watkins」と2008年の「In A Bad Mood」の2枚はかなり気に入って聴きこんだものです。…紛失中ですけどね。そして、アナログ盤は無いに等しいのですが、まったく無いわけではありません。最近の傾向として、予算がかけてもらえるアーティストの新盤はしっかりアナログ盤もプレスしてもらえるようですが、そうでないと配信とせいぜいでCDのみといったことになるようです。昔の音源も含め、見かけませんねぇ…。

そして問題が ↓ この2枚です。何と10インチ盤です。2013年頃にリリースされたようですが、経緯は全く分かりませんWikipediaにも載っておりません。でも気になって購入しておきました。…どう考えてもアナログで聴きたい音です。実にプライヴェート・リリース臭が強い盤ですが、何だかまったりしていていいんですよ、これが。

この辺の音源、おススメというのもとも違いまして、好きなんですけど素性がよく分からないので、こういうところで書くと誰かコメントしてこないかな…などと期待しているわけです。…何かご存知ではありませんか?

オッサンたち、何だか楽しそうなんですよね…。

実を申しますと、2年ほど前にも同じようなないようの記事を書いておりまして、その時のカタカナ表記はジェラント・ワトキンスでして、検索に上手くひっかからないんです。そんなわけでアップデートです。…よろしくお願いいたします。


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