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7インチ盤専門店雑記324「パーフェクト」

大好きなエディ・リーダーのヴォーカルを擁したフェアグラウンド・アトラクションの大ヒット曲「パーフェクト」の7インチ・シングルです。ラジオ番組の収録で使いたくて非売品ボックスから取り出してきました。フェアグラウンド・アトラクションはアルバム一枚とシングル5枚をリリースしたところで解散してしまいますが、その後幻盤となってしまったセカンド・アルバムの音源と川崎でのライヴ音源がリリースされています。…いずれにせよ、短命のバンド故のプレミア感があります。音源が少ないということは、そういうことになってしまいますよね。しかもファーストが素晴らしい出来でしたからね…。

7インチ・シングル全5枚

1988年リリースですから、国内盤は見本盤しかないのでしょうか。私は英国盤で5枚のシングルは集めました。これは相当貴重かと思います。…12インチ・シングルは2枚しか入手できませんでした。でもおそらく7インチ盤のほうが今となってはレアでしょう。もちろん12インチでも十分に貴重なんですけどね。

デザインは同じですが12インチです

ファースト・アルバムは、88年当時どのくらいプレスされたのでしょうか?見たことありません。保有しているのは2014年に重量盤でリリースされたホワイト・ヴァイナルの再発盤です。

ジャケットはエリオット・アーウィットの1955年カリフォルニアで撮影された作品の一部分です。これ、大好きなんです。好きとおっしゃるお客様も多いです。

大ヒット・シングルの「パーフェクト」、実は最終回でかけようと思い、これまでかけずにとっておいたものの一つです。1988年のリリースなのに、どこかしらレトロな感触の曲調、アナログ・オーディオの技術的頂点を極めたような時期にリリースされながら、さも逆説的なこの音質、このよじれ感も含めて大好きなんです。また、あちこちで書いておりますが、フェアグラウンド・アトラクションのギタリスト、そして「パーフェクト」の作者でもあるマーク・E・ネヴィン氏、どういうわけか、SNSで随分むかしから私のことをフォローしてくれまして、非常に親近感を持っております。ソロ・アルバムも大事に聴かせていただいております。2014年リリースの「Beautiful Guitars」はアートワークが非常に美しく、大好きな盤です。しかも、「パーフェクト」のセルフ・カヴァーも収録しておりまして、ご本人にとっても大事なアルバムなんだろうなといった印象です。

美しいジャケット・アートです

まあ、いっぱいしゃべれるわけではありませんが、そんなことを最終回に語ろうかと思っておりまして、7インチ・シングルを取り出してきたところ、ヘンなことに気が付いてしまいました。実は「パーフェクト」は2枚持っているんですけど、穴の大きさが違うんです。

普通に考えると、左側が英国盤で右側が米国盤でしょうとなります。ところが、両方とも英国盤なんです。英国盤は普通穴が小さいのですが、たまに大きいのもありまして、以前から気になっておりました。…どうして???

思うに、プレスが追いつかず、英国産スタンパーを他国でプレスしたものの穴が大きいのかな、とか考えておりますが、詳しいことは分かりません。分かる方いらっしゃいましたら、教えてください。

あの英国盤の穴が大きいヤツ、レーベル部分が印刷ではなくて型押しのようになっているの、何気に好きなんですけどね…。

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