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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 047:芋蔓トーク1

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第47回(2022年8月19日(金)20時~
(再放送:8月21日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週は芋蔓トークとともに高山の好きな曲をご紹介するという内容です。結局何の役にも立たない蘊蓄語りにお付き合いのほど。

1曲目
「May The Sunshine」Nazareth (1980)

正直なところ、日本ではあまり人気がないナザレスです。一時期、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドにいたザル・クレミンソンというギタリストが在籍していた時期が好きなんです。マイム系のフェイス・ペインティングをして、ピエロのような顔でえらく格好良いギターを弾く人でした。この曲を聴くと何故ナザレスがセカンド・ギターが必要だったかが分かるということです。

ちなみに、最近はザル・クレミンソンズ・シン・ドッグスと名乗って活動しておりますが、リリースは配信のみです。せっかくですからリンクを貼っておきます。

2曲目
「Bo Diddley Is A Gun Slinger」Alex Harvey And His Soul Band (1964)

アレックス・ハーヴェイは元はスキッフルとかをやっていた人ですが、名をあげたのがドイツのハンブルクで、ビートルズとかと同じようなコースを辿っております。ここではハンブルク時代の曲をお届けしますが、この当時対バンだったのがジョニー・ジェントル&ヒズ・グループだったりします。つまり、まだリンゴ・スターがいないビートルズ、スチュワート・サトクリフがいた時期です。そんな時代の空気感が味わえればということで。

3曲目
「Across The Universe」The Beatles (1980)

数多あるビートルズの編集盤のうち、「ザ・ビートルズ・バラード・ベスト・トゥエンティ」という1980年にリリースされた盤をご紹介します。レア・テイク収録ということで、コレクターが探している盤です。またこの盤のジャケットはジョン・パトリック・バーンという人物が描いているものです。これが「ホワイト・アルバム」用に描いたものの採用されなかったものなんです。ちなみにご紹介したのは「アクロス・ザ・ユニバース」のレア・テイク、ビックリの鳥の羽音入りです。

4曲目
「Baker Street」Gerry Rafferty (1978)

5曲目
「Get It Right Next Time」Gerry Rafferty (1979)

ジョン・パトリック・バーンはジェリー・ラファティ関連のアルバム・ジャケットを描いていることでも有名です。ここでは、彼のヒット曲を2曲続けてご紹介しました。大ヒットが出たあともアルコール中毒でかなり苦労され、2011年に亡くなっています。

6曲目
「Stuck In The Middle With You」Stealers Wheel (1972)
7曲目
「You Put Something Better Inside Of Me」Stealers Wheel (1972)

ジェリー・ラファティがソロで売れる前の音源も少々。ジョー・イーガンと組んで大ヒットを飛ばしたスティーラーズ・ホイールを2曲ご紹介しました。後者はビートルズよりもビートルズ的な美メロと言われた曲です。

8曲目
「Look Over The Hill & Far Away」The Humblebums (1972)

さらに遡り、スティーラーズ・ホイール前に組んでいたザ・ハンブルバムズもご紹介。ここでの相方、ビリー・コノリーは俳優・コメディアンに転身した人です。トム・クルーズ主演の「ラスト・サムライ」でも印象的な演技を披露していました。

9曲目
「Stand By Me」Atomic Rooster (1972)

ザル・クレミンソンのフェイス・ペインティングからスタートした今回ですが、フェイス・ペインティングといえばクレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンということで、曲があまり面白くないということで紹介するだけにとどめ、「付き合いきれん」と辞めてしまった2人、ヴィンセント・クレインとカール・パーマーが立ち上げたアトミック・ルースターの話題につながります。ここでのドラマーはリック・パーネルですが、スパイナル・タップやジョン・アンダーソンのバックなどで叩いていることをご紹介しました。またヴォーカルはクリス・ファーロウです。

10曲目
「Who’s To Blame」Jimmy Page (1982)

クリス・ファーロウはジミー・ペイジと仲がいいのか悪いのか、よく一緒にやっております。これは映画「デス・ウィッシュ」シリーズの2作目「ロサンゼルス」のサントラ収録曲です。LPではクリス・ファーロウが歌っておりますが、権利関係のゴタゴタで7インチ・シングルはインストになっております。ここではインスト・ヴァージョンでご紹介しました。

11曲目
「You Don’t Believe Me」Pretty Things (1965)
12曲目
「Come See Me」Pretty Things (1966)

そのジミー・ペイジが一緒にやってみたくて声掛けしたのがプリティ・シングス」という連中でした。このバンドのリード・ギター、ディック・テイラーはデビュー前のローリング・ストーンズのベーシストだった人物です。プリティ・シングスも2曲ご紹介しました。まずジミー・ペイジと共作した「ユー・ドント・ビリーヴ・ミー」、そして10年早すぎた元祖ガレージ・パンク的な「カム・シー・ミー」です。

13曲目
「Sunshine Superman」Donovan (1966)

https://www.youtube.com/watch?v=YsX2FhBf9nY

ラストはやはりジミー・ペイジがギターを弾いているドノヴァンの「サンシャイン・スーパーマン」でした。

次回は芋蔓トーク・チルアウト編です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp


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