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7インチ盤専門店雑記566「ロケット88」

Rocket 88は1979年から1985年が活動期間と言われるイアン・スチュワートを中心としたプロジェクトですが、81年にヘッダー写真の唯一作「Rocket 88」をリリースしております。ローリング・ストーンズの第6のメンバーと言われたキーボーダーですが、ここではドラムスをチャーリー・ワッツが叩いております。…ジャケット・デザインもチャーリー・ワッツなんですと。メンバーにはアレクシス・コーナーがいたり、ジャック・ブルースがいたり、伝説級の連中が楽しげにブギ・ウギをやっております。

1951年といいますから、かなり古いですが「Rocket 88」という曲がありまして、リズム・アンド・ブルースにカテゴライズされるようです。初出はJackie Brenston And His Delta Cats、その実、アイク・ターナーのバンドがレコーディングしたもののようです。この曲、ロックンロールのプロトタイプと言われたり、最初のロックンロールと言われたものでして、ブルースマンのジェームス・コットンなんかもやっています。…いいネーミングですね。

ローリング・ストーンズのコレクターはビートルズのコレクターと同様、世界中におりますが、如何せん活動期間が長いもので、コレクションは膨大なものになるようです。あの連中、案外あちこちに顔をだしていろいろやっているもので、探し出すのも楽しいでしょう。このロケット88は駆け出しローリング・ストーンズ・コレクター泣かせの一枚として有名な盤ですね。ヴェテラン・コレクターは当然のごとく持っていらっしゃるんでしょう。…これ、玉数が少ないのか、意外なほどの入手困難盤です。

自分の手元にある盤は、残念ながらB面に大きなキズがありまして、お安く入手したものです。褒められた…というか自慢できる代物ではありません。でも、この盤に関しては、持っているかいないかが重要かもしれません。特にイアン・スチュワートのローリング・ストーンズ内での立ち位置が、実は非常に重要なものだったと言われる現在、持っていたいものなんですよ、コレ。チャーリー・ワッツ関連音源でもありますしね。

加えてチリノイズも多めですから、ちょいと洗浄でもしてみますかねぇ…。まあ最悪、ジャケット・フレームに入れて飾りますか…、チャーリー・ワッツのデザインですし。レコードは聴くだけでなく、眺める楽しみもありますからね。

さて本日もマニアックなnoterさんからお席のご予約をいただいております。本日も楽しいことになりそうです。…暑くなりそうですね。…熱くかな。


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