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7インチ盤専門店雑記090「ホーカム・ブルース」

R. クラム、フリッツ・ザ・キャットの生みの親、アンダーグラウンド・コミックス・ムーヴメントの創始者でもある漫画家・イラストレーターのロバート・クラムです。ジャニス・ジョプリンの「チープ・スリル」のジャケも彼の手によるものですね。音楽活動としてはチープ・スーツ・セレネーダーズを率いて、戦前の古いスタイルの音楽を披露しておりました。映画にもなりましたね。

そして、世界一のレコード・コレクター、…のお一人。まあ、いろいろなジャンルにいろいろなコレクターがいらっしゃって、所蔵枚数の多さを誇る方もいらっしゃれば、特定のジャンルを深く掘り下げている方もいらっしゃるでしょう。でも古い音源の知識の豊富さとか、そのアウトプットの活動歴では、圧倒的にロバート・クラムが世界一かと思います。SP盤のコレクターはいらっしゃるんだとは思いますけど、とにかく古い音源のコンピに関しては、ずいぶん有り難いものを監修してくれております。

例えばこれ、ホーカム・ブルースのコンピで、ご自身のイラストをジャケットにして、どんな音楽かを一瞬にして理解させております。最近はThe Rough Guide シリーズ「Reborn and Remastered」で「Hokum Blues」がリリースされましたから、有り難みが少し薄れたかもしれませんが、まあどちらも貴重な音源の宝庫です。この辺の音源をアナログ・レコードで集めることも考えなくはなかったですけど、どのみちオリジナル・リリースではないし、お手軽なCDで十分どころか、CDは有り難いなあと思っておりました。

自分がどんどん音楽にハマって行った1970年代、ブルース・リヴァイヴァルの時期でもありまして、これを極めるのは無理かと思わせるほど奥深い未知の音楽世界があることを思い知らされました。パンク以降の怒涛のニュー・ウェーヴとフュージョンのブームがまたあまりに楽しくて、ブルースは興味津々なれど、少々脇に置いといてというスタンスにならざるを得なかったのですが、結局遅ればせながら、80年代後半から90年代初頭にかけて、見事にハマりましたけどね。

その後もCD化の波の中で、ブルースを中心とした古い貴重な音源がどんどんリリースされましたから、本当に有り難かったですねぇ。その頃、アナログ・レコードで揃えてあるものも、結構な率でCDも買いました。しかもその後リマスターCDやら紙ジャケCDやらがリリースされたり、デラックス・エディションみたいなCDも結構買いましたから、「何度買わせるんだ」と思わなくもなかったですけど、愛着のあるタイトルの盤はやはりスルーできませんでしたからねぇ…。

このあたりがいい例ですね

古い音源のコンピレーションCDは、今でも大事にとってあります。一部散逸してしまったものもありますが、残っているものは、アナログ盤同様、お宝ですね。アナログ盤のみならず、最近ではCDも再興してきたことは当然の成り行きかとも思います。

ああ、そういえば、ホーカムについて何も書いてませんね…。要は下ネタです。無理にここで取り上げて詳細を述べるべきものでもありませんやね…。


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