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7インチ盤専門店雑記293「基本7インチ」

結局のところ、自分は7インチ盤専門店のオヤジなんです。ラジオ番組をやらせていただいていることで、音楽好きとしては最高に楽しい日々となっておりますが、選曲で悩ましいときは毎度7インチ盤のボックスを眺めに行くわけです。LPがギッシリ詰まっているレコードラックを眺めることもありますが、基本的には7インチ盤でかけたいなと思うわけです。お店の宣伝も兼ねていると考えれば当然のことですが、やはり番組の構成を考えるときに、クオリティが下がる拘りは排除すべきと考えますから、「基本7インチ」程度でよろしいかと考えます。

番組の終了まで残り回数が少なくなってきましたから、そろそろ慎重に構成を考えないと、後悔することになりそうです。まあ、絶対に後悔はするんです。「アレもかけたかった、コレもかけたかった…」100%の満足なんてあり得ません。自分の趣味を徹底するととんでもないものになり兼ねないので、そこは最初から諦めております。そんなわけで、最終回だけは自分の好みの音源だけでまとめるつもりですから、きっとあまり面白くない内容になるでしょう。そこは、「後悔しないように生きる術」「高齢社会のモチベーション」といったテーマを腹に抱え、元役人がカラダを壊して早期退職したようなケースで、老後にどういう生き方をするかといった話題になるのかなと勝手に考えております。…まだ個人的な予定程度ですけど。

そうすると、残された数回はやはり7インチ盤専門店的な視点に立って、おススメをご紹介する方向性を強く打ち出すべきではないかという考えに至り、「基本7インチ」とつぶやきながら、盤を眺めているわけです。自分が1960年3月生まれということで、1970年代がちょうどティーンエイジと被ることもあって、70sに対する拘りは強いわけです。21世紀に大好きな盤があると言っても、70年代のTop40を賑わせていた楽曲には敵わないと思う程度に70sが好きな人間です。そういうことを根底に60sや80sで漏らしたものもチェックしながら…などと考えているわけで、さてさて、この夏はなかなかに面倒な選曲と格闘することになりそうです。


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