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7インチ盤専門店雑記280「ハワード・マギー」

最近時間感覚がバグっているようでいけません。ヘッダー写真の2枚のLP、ブルーノートの5000番台の再発シリーズで、10インチ盤2タイトルを1枚に突っ込んだものなんですけど、1983年頃に発売されたものです。

アナログレコードでお聞かせするラジオ番組を企画する中で、50年代60年代の盤は要注意、70年代はものによるので頑張ってフキフキ、80年代は比較的新しいので概ね盤質良好、といった感覚でおりました。実際保有しているレコードの状態はそんなところです。でも、よくよく考えると、1983年でも40年前なんですね…。40年も経っているものを「比較的新しい」と思うこと自体、マズくないですかね。でも40年前の盤、状態はいいんですけどね…。

よくよく考えると、…考えなくても、1953年録音、70年前の録音です。当初10インチ盤でリリースされたわけです。それを40年後の1983年に「High Fidelity」だのと言って、LPにプレスし直して、有り難がっていたわけですね。自分はもう少し後、30年ほど前に、お安く手に入れているわけですけど。

ハワード・マギーの盤を探していて、10インチ盤の箱に「Vol.2」しかなく、「おかしいなぁ、Vol.1もあったと思ってたんだけど…」となっておりましたら、LPの棚から2in1が出てきたわけなんです…。ああ、そうでしたか…と。確かに30年とかいった時間が経っていると、その辺のことが曖昧になっていても仕方がないかもしれません。それでも40年前に再発された2in1を、「比較的新しい」「最近リリースの」再発盤、というのはマズイなぁ…。

足が…

自宅のレコード部屋=和室に、10インチ盤の段ボールが2つほどありまして、状態のいいものが眠っております。1990年代頃、各社が10インチ盤の再発もやってくれましたから、ほとんど再発ですけど、オリジナル盤もちらほら。おそらく2in1LPよりも10インチ盤の方が価値はあるのかなと思いますけどね。収録時間は短いわけです。普段7インチ・シングルばかりいじっている人間にとっては十分にロングプレイですけどね。この辺も、そろそろ本腰入れて整理したいんですよね…。

そもそも、ハワード・マギーなんて聴く人いらっしゃいますかね?個人的には嫌いじゃないんですけど、話題になったこともないし。ギル・メレの2in1も一枚出てきましたけど、ギル・メレも同じですね。さあ、こういった盤、どの程度の価値があるのやら…。一応レコ屋でもありまして、売値を考えておく必要もあるんです。


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