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7インチ盤専門店雑記296「ロリンズのインパルス」

コルトレーンばかりではなく、ソニー・ロリンズにもインパルス盤はありましたね。「ALFIE」は意外なほど人気があって驚かされます。ここ数年で、状態のいいアナログ盤を探している方からご相談も何件か受けました。手元には極上とまでは言わないまでも、まあまあの盤がまだありますけどね…。書かない方がいいですかね…。

私はジャズの入り口がロリンズ、と申しましょうか、具体的には「サキコロ」です。とにかく大学のときに「サキコロ」に狂っている先輩がおりまして、ジャズの魅力というものをその時に知りました。同時にジャズにハマることの恐ろしさも垣間見ましたので、…ほどほどに。

では、ロリンズで何が好きかと申しますと、もうイチバンがコレ ↑ です。「イースト・ブロードウェイ・ラン・ダウン」、ロリンズがフリーを齧ってみたと言われる盤ですが、どういうわけかコレにハマりまして、就職したてのころですが、狂ったように聴きました。日に数回、1年以上は狂っておりましたかね…。でもどういいか、いまだに説明できません。今でも大好きですけど、走り始めたら止まるまで耳から外せなくなるような感覚なんです。さほどアヴァンギャルドでもなく、フリーの中でも聴き易いせいか、妙に魅力的です。

それ以外では、普通に魅力的なモダン・ジャズをやっているブルーノートあたりの音源が好きですけどね。ソロの「橋」とかはカンベンです。どうも聴けません。ちなみに、これ、カット盤です。レコード番号のアタマに8がつく再発シリーズですが、売れなかったんですかね?

後にも先にも、ブルーノートのカット盤なんて、コレしか見たことありません。ちなみにこの ↓ 80000のレーベル、あまり好きじゃないです。青白LIBと言われるよくあるタイプの方が好きです。…レーベル・デザイン、どうでもいい人にはどうでもいい話題ですね。でも深層心理、案外愛着の度合いが違ってきます。

ソニー・ロリンズ、1930年9月7日生まれ、御年92歳、間もなく93歳となられます。間近で見たときの、彼の胸の分厚さが忘れられません。肺が強いのは間違いないでしょう。

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