７インチ盤専門店雑記383「トム・ペティの７インチ」

トム・ペティ、何度も何度もちゃんと聴き直して好きな曲とか好きなフレーズとかを理解しようと試みたものの、いまだに霧の中の存在です。ベスト盤にのみ収録されているサンダークラップ・ニューマンのカヴァー「Something In The Air」は大好きで、ラジオ番組でもかけたわけですが、他は?となるとなかなか出てきません。カフェでBGM的に流していて、5〜6曲は好きなんだけどなぁと思うんですけどね。

アメリカではハートランド系の代表的存在だったようですが、そういう意味でも、自分が好きなアーティストのはずなんですけどねぇ…。音楽ってアタマで理解する部分と心で理解する部分があって、トム・ペティはアタマで理解できても、心では理解できない距離感を覚えるんですよ。何なんだろう…。トム・ペティがお好きな方に、どこが好きなのか訊いてみたいですね。

ただですねぇ、この人、この人たち、知名度のわりに7インチ盤の流通量は恐ろしく少ないわけですよ。日本ではあまり人気がないのかというと、自分の周りには結構トム・ペティ好きはおりまして、単に人気がないとは思えないんですけどね。私と同じような感覚で捉えていらっしゃる方、結構多いのではないかとすら感じております。80年代にボブ・ディランと活動を共にした時にも実に高く評価されておりました。ディランからも高く評価されたわけですから、人気の有無にかかわらず、気にはなる存在ではないでしょうか。

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通販サイトのデータは6枚分しかありません。1979年の年末にリリースされた「Don't Do Me Like That」の7インチが店舗開始早々に売れてしまい、その後手に入らないもので、「この曲がなくて通販サイトに載せるべきか」ということを悩んでしまい、結局これまで載せなかったのですが、いまだにほとんどの盤が入手困難です。ただ短めのシングルに適した曲は多いですから、US盤などは多く存在するとは思います。…あまり見かけませんけどね。本当に不思議です。

それにしても、この曲も然りなんですが、この人のヴォーカルは実にタイム感がよいというか、よくここまで見事にリズムに乗せますね。揺らぎもないので、おそらく相当歌は上手いと思います。…そういう評価をあまり目にしないことも不思議です。…やはり日本では人気ないのかもしれませんね。誰とは申しませんが、私の身の周りの人たちがヘンなんですかね？…多分そうだな、そういうことにしておこう。