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7インチ盤専門店雑記489「Paint It, Blue」

80sを聴きすぎてちょいとウンザリしてきたので、ブルースを聴いております。渋いのもアリかとは思いましたが、あまりハマっている時間的な余裕はないので、企画モノでリフレッシュしております。1997年にリリースされたブルースメンによるストーンズ・カヴァー集ですが、これが結構面白いんですよ。ブルースのカヴァーをやっていたローリング・ストーンズの有名曲「Paint It, Black」に引っ掛けて「Paint It, Blue」ってサイコーじゃないですか!!

これが笑えるほどいいんです!私が好きなのは…つまりオススメは、Johnny CopelandがDerek Trucksをフィーチャーした「Tumblin' Dice」、まずコレ一押しです。ミック・テイラーっぽいギターが笑えます。洒落が利いていると思います。続けてJunior Wellsの「Satisfaction」、コレはもう音が思い切りシカゴ・ブルース、ジュニア・ウェルズのまんま…って、ジュニア・ウェルズが演っているんですから当たり前なんですけど、もう笑えるほどジュニア・ウェルズしております。

Lucky Petersonという人はあまりよく知りませんが、彼の「Under My Thumb」かっこいいです。Larry McCrayの「Midnight Rambler」も何気にいいいです。この2人はオリジナル・アルバムあたってみようかなと思っております。

そして激渋、Alvin 'Youngblood' Hartだけ2曲やっているんですけど、ラストに収録されている「Moonlight Mile」、コレ一曲だけでも買いですよ。何か良すぎて、自作曲かと思いたくなってしまいます。

皆さん、力が抜けていて…なんてことはなくて、このメンツでお互い意識したか、思い切り競ってますよ、おそらく。ジャケットの下のところに「This Ain't No Tribute」って書いてあってこういうシリーズみたいなのですが、遊び半分で始めたら思い切りマジになってしまったみたいな雰囲気でいてこのお言葉。やりますね~。

一度聴くと、絶対にもう一回か二回は再生します。…今三回目です。嗚呼、Otis Clayの「Wild Horses」、オリジナルよりもいいかも…。Taj Mahalの「Honky Tonk Women」もいいなぁ…。Clarence 'Gatemouth' Brownの「Ventilator Blues」は名手Sonny Landrethをフィーチャー…よくないわきゃないでしょ。

それにしても、この盤をローリング・ストーンズのメンバーは聴きましたかね?キース・リチャーズとか、嫌がったんじゃないかなという気もしますが、どうなんでしょうね。

嗚呼、反動。1980年代にもロン・ウッドがボ・ディッドリーとツアーに出たり、ブルース・リヴァイヴァルみたいな気運もあったんですけどね。90年代に入ってからもブームのようになりました。バディ・ガイとかも人気でしたね。この時期のブルース、好きなんですよね。時々立ち返りたくなります。



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