7インチ盤専門店雑記232「1-A-1」
自分はオーディオマニアではありません。レコードを鳴らすときに少しでもいい音で鳴るようにはしたいと思いますが、拘り過ぎないようにしております。理由は"一枚でも多く聴きたい"から、ということにしています。おそらく世の中の音楽好きと比べると、おカネのつかい方がかなり違うんだろうなとも思います。基本的にオーディオ機器には贅沢しない方針です。
"一枚でも多く聴きたい"という感覚はある程度のはなしです。例外はあります。収録曲が違っていたり、ジャケットのデザインが違っている場合は両方買うこともありますから、これも基本スタンス的なはなしですね。ロッド・スチュワートやストーンズなど英国ロックはディファレント・ジャケットの宝庫だったりしますから、その辺もあわせて楽しんでおります。
実はnoteで面白いレポを展開している某よっしーさんという方の同一タイトル英米日比較は凄く羨ましいなぁと思ったりします。アナログレコードならではの話題ですが、確かに鳴りが違いますからねェ…。そこまで思い入れが強い盤が自分にはないかもということでもありますが、まあ好きな盤、ホンの数タイトルは聴き比べできますが、それでも日米がいいところです。昔英国盤は高かったので、ほとんど持ってないように思います。
高山の場合、せいぜいで7インチ・シングルとLPの聴き比べがいいところです。ただ7インチ・シングルに関しては、同じ曲の盤を5枚10枚といった単位で仕入れることも多いので、7インチ盤どうしの聴き比べはできます。…つまりマト比べですね。これは案外面白いのですが、他の人がいるときはできませんから、業後帰宅までの時間調整のときなどに限られます。…傍から見れば、同じ曲を繰り返し聴いているわけで、おかしくなったと思われないか心配でいけません。
実は昨日、そんなことを少しやってましてね。昨日の続きみたいですが、「ドゥ―ビー・ストリート Takin' It To The Street」のイントロが大好きなんです。ベースの一発目が出てきた瞬間がもう堪りません。ついつい「もっといい音で鳴らないか」と考えてしまったんですけどね…。というか、「あれ、もっといい音で鳴っていたような気がする…?」となってしまったわけです。何枚か手元にありますし、既に何枚か売れていますから、盤の個体は識別できておりませんでした。気になってマトリクス・ナンバーを見たところ、聴いていた盤は「1-A-2」、鳴りが悪いわけないじゃんというマトですな。そして「禁断の見本盤みっけ!」…、もちろんマトは「1-A-1」。さあ違いがあるか…。
えっ!違うかも…。まじか!…って、そんなの分かるわけないじゃないですか。いやいや、元々の印象ってこの見本盤の音だよね…。「1-A-2」はそんなヘタレではございませんよ…。でも違う???もう一回試したいけど、しゅ、終バスが…。
本当のところ、どうなんでしょうね。「1-A-1」と「1-A-2」で違いがありますかね?分かりますかね?人間の聴覚って、おそらくその程度ですよね。脳みそは都合のいいように解釈しますから…。「1-A-1」がよく聴こえてしまうのは致し方ないんじゃないですかねぇ。まあ40数年経っているブツですから、どういう保管状況だったかで、ノイズの拾い方や振動音の拾い方は違ってくるでしょうけどねぇ…。どうかなぁ…。でもなぁ…。
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