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7インチ盤専門店雑記176「チャック・リーヴェル」

ピアニストのチャック・リーヴェルが2012年にリリースしたソロ・アルバム「Back To The Woods」です。「a tribute to the pioneers of blues piano」というサブ・タイトルがついておりまして、ブルース・ピアノのパイオニアたちへのオマージュとなっております。リロイ・カーやオーティス・スパンといったあたりですね。

彼のキャリアはオールマン・ブラザーズ・バンド、シー・レヴェルあたりで語られることが多かろうと思いますが、80年代以降はローリング・ストーンズのサポートもやりましたし、忘れてはならないのがジョージ・ハリスンのバック・アップでしょうかね。なんせ1991年12月の来日公演では彼がピアノを弾いておりました。

クラシカルなブルース・ピアノ曲集と言えばそれまでですが、問題はゲスト・ミュージシャンです。数は多くないのですが、キース・リチャーズが2曲で弾いておりまして、うち一曲「Boots And Shoes」というオーティス・スパンの曲では、ジョン・メイヤーもギターを弾いております。キース・リチャーズとジョン・メイヤー、ピンときませんね。…でもYouTubeで検索すると、ジョン・メイヤーがローリング・ストーンズにゲスト参加している動画が出てきます。結構一緒にやっているんですね。

こういった有名アーティストのゲスト参加がお目当てで購入した盤はいくつかありますが、期待外れの場合が多かったりします。こういう盤だったらいいギターが聴けるかもしれないと思ってしまいますからね。でもこの盤の場合、チャック・リーヴェルのピアノが予想以上によくて、かなり楽しめてしまいました。オススメですが、いまさらCDを購入するというものではないでしょうし、マイナーなレーベルからのリリースですから、配信ではなかなか聴けないようです。見つけられればラッキーということで、ぜひお試しください。


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