７インチ盤専門店雑記239「ビートルズの再発音源」

「ビートルズなんだから、別にいいじゃん」と毎度思うのですが、オリジナル・リリースの盤はもう絶対的な高止まり状態なのに、再発だとそうでもないんですよね。別にまがい物でもなければ、しょぼいライヴ音源とかでもない、解散後に編集されたベスト盤からのリリースというだけなんですけど、このヘッダー写真の「ヘルター・スケルター」だって、廉価盤ボックスにいたかのようなお値段でしたからね。もちろん状態も悪くありませんよ。

ただね、テイチク盤 ↑ はダメです。メジャー・デビュー前の音源等をあれこれ組み合わせては再発しまくったので、中古盤市場での価格は恐ろしく低いわけです。売るにしても罪悪感が伴ってしまいます。これとか状態は凄くいいですけど、やはり100円ボックスかなあと思うと悲しいので、売り場に出してません。如何せん、ビートルズなんですよ。この辺の音源も含めてコンプリートしたい人たちはいっぱいいるわけで、どうにも相場が見えてきません。…なんかなぁ。

んでもって、ヘッダー写真の「へルター・スケルター」なんですよ。これは1976年の「ロックン・ロール・ミュージック」という編集盤からのシングル・カットでしてね。東芝EMI／Odeonです。しかもコレ、案外いい音で鳴るんです。…というか、ビートルズの公式音源って全部一定以上のクオリティは維持しておりますからねぇ。これなんか、もの凄くいい鳴りだと思うわけです。侮れないんです。

いやあ、なんと申しましょうか、選挙カーがうるさいので、気分転換に何か爆音で鳴らして気持ちいいのはないかと探していて、気になったというだけなんですけどね。