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清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 7インチでアート・ブレイキー

「危険な関係」ヌーヴェル・ヴァーグですよ。「ラクロの小説を現代化した恋愛心理ドラマ」と言われてもよくわからないのですが、モダン・ジャズをアートに昇華した仏シネ・ジャズの有名盤ですよね。…それの7インチ。嗚呼また7インチかと言わないでくださいよ。一応7インチ屋なもんで…。

こちらは33 1/3回転、「STEREO」の文字が輝かしい時代ですね。

アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの音盤は、好きなものは好き、そうでないものも結構あります。曲では「モーニン」はポップで割と誰でも好きでしょう。私も大好きです。

「モーニン」、曲が長いので、デフォルト33 1/3回転。

写真でお分かりのように、オランピア・コンサートからの「モーニン」と、サンジェルマン・コンサートからの「モーニン」もシングルになっております。それだけ人気があったということなんでしょう。

そして「危険な関係」、かっこええです。いきなりノってしまいます。どうしてもカラダが動いてしまいます。その昔は相当人気だったようで、この曲の7インチ盤は何種類も目にします。ヘッダー写真右側の350円定価の盤がおそろしく大量に市場に出回っているような気がします。しかし、左の330円定価盤はこの一枚しか見たことがありません。印刷もシャープで、こちらがオリジナル・リリースであることは一目瞭然です。

音の違いを聴きとれたらそれなりのお値段になろうかと思いますが、350円定価盤とさほど違いは感じません。でもやっぱり同じ値段というわけにはいきませんやね。この査定、ずっと悩んでおりまして、いまだに決め切れておりません。

「スリー・ブラインド・マイス」も33 1/3回転と45回転の両方がかなりの枚数出回っております。こういうの本当に悩ましいんです。通しで聴ける33と分割45、音質的には45でしょうけどね…。

「ブルー・モンク」と「アイ・ミーン・ユー」のカップリングのこんな盤も状態がいいので、それなりの価値はあると思いますよ。油井正一氏のライナーノーツも品格があっていいですよね。

リー・モーガンとフレディ・ハバードがいた時代のジャズ・メッセンジャーズの音盤は、LPでも手に入りにくくなってきております。7インチ盤はさらにでしょう。まあ、ここまできたらマニアックな世界の重箱の隅みたいなもので、欲しがる人がそもそもいるのかというレベルでしょうけどね…。

気温が下がってきたうえに、少し日が暮れるのが早くなってきて、気分は上々です。この時期は日没が一週間で10分ほど早くなってきますから、その分音楽を聴く夜の時間がタップリとれるような気がしております。別に明るいうちにジャズを聴いちゃいけないわけではありませんがね。…何だかね。

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