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7インチ盤専門店雑記495「80sアナログレコードの価値」

先週末に80s関連の音源を鳴らすイベントがありまして、大盛況だったのですが、やはり忙し過ぎるのか、自分としては準備不足の感が拭えません。回覧する本は準備しておりましたが、回すのを忘れました。回覧するレコードは多すぎて、半分も回せませんでした。それでも皆さん「楽しかった〜」と言ってくださるので救われますが、いけませんよね…。

毎度イベントが終わるとリクエストタイムになりますが、同時にレコードの即売会のようにもなります。いろいろ探しているもののご相談を受けたりもします。今回はジョージ・マイケルの「Faith」のLPが高騰しているので手に入らないというお話がありました。「自宅で探してみます」とその場では回答しましたが、ハテ…。Amazonで検索しましたところ…

Oh, my God!! Oh, my God!!

何が起きてるの?

いや〜、80sのレコードの値段じゃないでしょ。60sの貴重な盤とかならまだしも、カンベンしてや…。状態イマイチなのが一枚どこかにあったはずだけど…。マジか…。オークションは…?

Oh, my God!…

やっぱり結構行ってますね。即決1万円程度はお安いということですか…。7インチ・シングルも結構するんですね。自分が特別好きなアーティストでもなかったので、頑張って集めたりしているわけではないので…、知りませんでした。…ペ~~~。

ま、ヘッダー写真のかなり聴きこまれているLPはあるんです。昔から手に入り難い盤だという認識はあったので、状態が悪くても買っておくかというヤツですね。ただ本来ならウチのお店でお譲りするレベルではありません。レーベルに書き込みがありますし、「Sound Guard塗布済」のシールもあります。ジャケットは底割れしています。…でもこんな盤でも貴重ということなんですかね?

まあ、1980年代後半にデビューしたとか急に売れた連中、リチャード・マークスとかロクセットとかスイング・アウト・シスターあたりのLPはかなりのお値段で流通しているんです。87年以降は特にそうなんですが、86年頃の盤もアーティストによっては、CD移行を急いだか、あまりアナログ盤のプレス枚数が多くない場合がありますからね。…ジョージ・マイケルも同様でしょう。ワム!のLPは3ケタなんですけどねぇ。

個人的には7インチ盤の方が気になるわけですが、この辺のアーティストは当然玉数が少ないわけで、LP同様、7インチ盤もプレミアがつきます。オークションでも「Faith」の7インチ・シングルは7,000円超えてますしね…。好きなアーティストに関しては、それなりに集めてありますけどねぇ…。シャーデーの「スムース・オペレーター」なんて、1984年リリースですが7インチ盤でミス・スペルをやらかしてますから、回収したのか、追加プレスを止めたのか、超レアですからねぇ。

そんなわけで、いろいろな条件が重なってレア盤となり、条件次第でレア度はさらに高まるわけですよ。まあ、そうでなくても、1988年の盤でも既に35年を経過しておりますから、経年劣化を考慮すると状態のいいブツは貴重なんです。時が経つに連れて、価値は上がるでしょうからね…。80sのアナログ盤もあなどれないものです。


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