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さらまわしネタ帳038 - アップデート?

オミクロンのバカヤローが暴れるものだから、お店をお休みにしてしまったんですけど、急にできた時間は当然のように、飲食以外のお仕事に使われることになります。経理の人間を雇っているわけでもないので、会計ソフトの入力などという、普段できることなら後回しにしたい仕事が突然、…いや突然じゃないんですけど、目の前にドーンと立ちはだかってくれます。…ほれ、やらんかい、と。でも、長時間やっていると嫌気がさすもので、いろいろな仕事をグルグル回しながらやっているわけです。そんなわけで、気が付くとレコードの整理やクリーニングをしているんですけどね…。結局そこかい、と。

先日、日経新聞に載っていたお片付けが苦手な人間の記事に、ザクっと4分類する性格診断みたいなものがありまして、やってみたところ自分は「秘密基地の住人」という、あまりに言い得て妙な結果が出てしまいまして、爆笑しておりました。同居人の某人は「ゴミ屋敷の仙人」とかになっていて、片付けが苦手な夫婦であることを見事に指摘されてしまいました。そんなこと他人に言われるまでもなく、自覚はありますから…、ハイ、簡単に片付くわけありませんって。

7インチ盤をふきふきしていると、今まで気が付かなかったことに気づいてしまう瞬間って多々あるんです。多分これもいろいろな作業に時間がかかる原因だとは思いますけどね。…もちろん言い訳ですけどね。

ヘッダー写真のカーペンターズ「スーパースター」の在庫を拭いていたところ、「おや?」と手が止まってしまいました。リリース時点の盤と値上がりした後の追加プレスらしき盤のスリーヴが随分違っているんです。まあ並べて見て判る程度ですけど、字体を変えて、ロゴを追加して、…しっかりアップデートしてますな。

追加プレスされるような人気曲の盤は、価格改訂にも遭遇しやすく、最初はシールでフタして次に刷り直してとなるわけですが、同じ曲のシングル盤が手元に何枚もあるということは普通ないわけです。見比べるなどというシチュエーションはレコ屋でもない限りなかなか無いと思いますけど、まあ印刷がどんどん不鮮明になっていったり、色味が変わって行ってしまうものもあります。こういうウェブで紹介されているようなことでもなく、…まあ私はここで書いてますけど、この手の実に些細な事柄が、案外面白かったりするんです。別に他人様のミスを見つけて喜んでいるわけでもありませんが、間違い探しのような面白さがあったりします。日経新聞に載っている間違い探しは難し過ぎて呆れますけどね。

そんなことをしていると、大ヒットしてしまったがために、後からファースト・アルバムに追加収録されたアメリカの「名前のない馬」の曲名の文字が他の曲とは微妙に違っていたりとか、そんなことが楽しかったりするもので、普通の人がじっくり見ているなんてレベルではなく、よーく見ておりますから、時間がかかるんですけどね。…ハイ、言い訳ですね。

でも、マトリックス好きもいますから…。映画じゃないですよ、レコードのマトリックス・ナンバー。プレスのジェネレーションを示すヤツです。まあ当然チェックしてますけど、これ、拘り過ぎない方がいいなとは思ってます。マトが若い方が音がいいと言われておりますが、そしてアナログ盤に関しては確かにそうなんですけど、古い盤はそれだけ針を通している回数も多かったりするので、ノイズの多寡まで考慮すると、一概には言えなくなるんですよね。

ただスリーヴ・デザイン等でアップデートされてしまった後の盤は、どうしてもお安くなってしまいます。状態にもよりますが、カーペンターズの「スーパースター」、オリジナルの方は700円から1000円ですが、アップデート後の盤は極上の状態で…150円ですかね。


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