見出し画像

7インチ盤専門店雑記469「カージャケ」

2月22日は猫の日、猫ジャケのレコードについてでも書けばいいのでしょうが、残念ながらカージャケです。昨日ビーチ・ボーイズの「ココモ」について書いたところ、コメント欄でご指摘いただいた情報からいろいろあたってみたり、懐かしい音源を引っ張り出してきて聴いてみたり、その後が楽しいことになりました。

とにかく「ココモ」は映画「カクテル」のサントラ盤だけでなく、1989年のビーチ・ボーイズのアルバム「Still Cruisin'」にも収録されていることを知るに至り、そのジャケットがC3コルベットのエンブレムへのオマージュだということで、ここからさらにヘッダー写真の「カージャケ」という書籍にまでたどり着きました。そして、残念ながらこの盤は載ってませんでした。

この本、クルマ関連のレコード・ジャケットを500枚ほど紹介しているものですが、有り難いことに車種まで紹介してくれているんです。もの凄く勉強になる本でして、お店のターンテーブルのわきにいつも置いてあります。ヒマなときに時々眺める程度ですが、結構な情報量です。画像データベースはかなり進化してきましたが、まだまだレコード・ジャケットの中のクルマの種類までは調べられません。重宝しております。

この本をパラパラめくっていて、久々聴きたくなってしまった音源がいくつかありました。その中でも特にダニー・ガットンの「88 Elmira St.」が懐かしくて、もういてもたってもいられなくなり聴いてしまいました。大好きなギタリストですから、これまでもあちこちで彼については書いておりますが、最近はご無沙汰しておりました。悲しい死に方でしたから、忘れようにも忘れられない人でして、時々無性に聴きたくなります。

もう一つ、中森明菜さんの「ジプシー・クイーン」という曲の7インチ・シングルのスリーヴも載っております。これは懐かしいと言っても、曲が懐かしいわけではありません。コロナ禍が始まったばかりの頃、2020年の夏頃から1年ほど、中央エフエムの社長の小松氏の相方を深夜の生放送でやらせていただいておりました。東京音楽放送局という番組です。クルマ関連の曲の特集回があり、これらの本やレコードを持ち込んでいたんです。ゲストの方もお一人いらして、要は車種あてクイズです。私はフランス車好きなもので分かりますが、ゲストの方も即答しておられました。改造シトロエンに乗っていらっしゃるとかで、「サスガ!」となっておりました。

まあ、音楽の楽しみ方はいろいろありますが、カージャケに拘り尽くすのも面白そうです。三栄書房の「カージャケ」はおススメです。飽きずにずっと見ていられます。趣味に関しては、こういう拘り抜く姿勢が好きです。

ちなみに、ネーナの「ロックバルーンは99」もカージャケです。車種はプジョー203、1950年代のクラシックカーですが、三栄書房の「カージャケ」では痛恨の車種間違いをやらかしております。シボレー・フリートマスターとなっておりますが、ライオンくんが見えますからプジョーですね。…まあ似てなくもないですが、大きさが全然違いますね。シボレーはデカいです。ボンネットに寄りかかるのは無理でしょう。

あ、ちなみに「ジプシー・クイーン」のクルマはルノー4(キャトル)です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?