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7インチ盤専門店雑記180「フライング・マシーン」

ジェームス・テイラーの初期音源盤「The Original Flying Machine」です。フライング・マシーンは1966年秋にデビューを飾ったバンドでして、彼のメジャー・デビューでもありますね。最初のライヴはニュー・ヨークのカフェ・ビザールですと。有名店ですね。

ダニー・クーチの誘いで加入したということですが、そのまえはこの人、精神病棟で療養していたということで、そこにはリヴィングストン・テイラーもケイト・テイラーもいたということですから、神経衰弱的な家系なんですかね。フライング・マシーンにはザック・ワイズナーというベーシストとジョエル・ビショップ・オブライエンというドラマーもいて4人組だったということです。…これ、Jo Mamaのジョエル・オブライエンですね。クーチとは昔からつるんでいたんですね。

この盤の1曲目、「ナイト・アウル」はデビューしたてのころ、専属契約を結んでいたフォーク・クラブの名前です。コーヒー・ハウスというヤツですかね。7カ月もそこで活動を続けたんですと。ジェームス・テイラーは彼自身のドラッグ禍でこのバンドを離れた後は、英国に渡りアップルから再デビューするわけですが、よく立ち直りましたね。アップルからリリースされたファースト・ソロ・アルバムの曲はフライング・マシーンの頃に書いた曲ばかりということも、ものの本にはよく書いてありますね。

しかし、なんと申しましょうか、酷いジャケットです。これと同一内容の国内盤が「James Taylor Monumental 1967」というものでして、こちらのジャケットは数段ましになっております。なかなかの男前です。

さて、ヘッダー写真の米国盤、シュリンクつきで、しかも$1.99という値札シールまで残っております。…随分お安い値段で売られておりましたな。今となっては歴史的に貴重なものかと思いますが、せっかくですから、このままシュリンクつきで売りに出しますかね…。高い値段をつけたら怒られそうな一枚ですね…。


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