見出し画像

さらまわしネタ帳094 - 好材料もあり

先日、思い切り倒れまして、何をしていても痛いわけです。全身あちこちに痛い箇所があって、何も手につかない状態が続いています。…と言うのは大げさかもしれませんが、まあ集中力は欠いていますし、寝ていても痛いので、眠りが浅いのか、常に睡眠不足のようになっています。日曜日に多めに眠れたことは眠れたのですが、痛さは減じたわけでなし、不自由な日々が続いています。左足の膝が特にひどく、肉がかなりえぐれたので、治りかけの肉が盛り上がってきたことと相俟ってクレーターのようになっています。

それに加え、ラジオの収録も延期になり、リスケもままならず、カフェの売上も低迷中でして、そんな状態で文章なんて書いても不機嫌な内容になりそうなので控えておりましたが、やはり書きたくなりました。レコ屋がことのほか好調だったり、嬉しい収穫があったりというあたりですかね、好材料は。

まずは、「ギター・ワークショップ」です。渡辺香津美や森園勝敏なんかのアレではなくて、1973年頃にリリースされた英国トラッド・フォークやフォーク・ブルースの名うてが集まって作ったLP2枚組です。サイモン・ボスウェル、クリス・ハーディ、フィリップ・ジョン・リーとかいったあたりです。

これ、40年以上探し続けていたと言ったらウソになりますが、昔買いそびれたまま全然目にしなくなってしまい、21世紀になって久々見つけたらもの凄いお値段になっていて、手がだせなくなってしまったものなんです。それがワンコインですよ。まあこの場合500円玉ですけど。盤質とかダメなやつかなと半信半疑でしたが、結構状態も悪くなく、実に嬉しい収穫となりました。

内容は想像していたのとは少々違っていた部分もあって、結構アグレッシヴと言うかアヴァンギャルドな曲もあり、カフェ向きではありません。猛烈テクニカルな曲もありーの、ジミー・ペイジのフォーキーな部分のルーツを匂わせるフレーズが出てきたり、というあたりが求めていた部分だったりします。超ラッキーです。レーベルのアートワークなどもいい感じです。

また、存在そのものも確認できていなかったので、「まさか手に入るとは」とビックリしている盤もやってきました。こちらも「安くてゴメンナサイ」といったお値段で落札してしまいました。オランダ盤だからですかね?でも、まさかと思うほど極上の状態です。

ブツはチャーリー・パーカーの「スター・アイズ」の7インチ盤なんです。シングル・カットと言っていいのか分かりませんが、7インチ盤でもリリースされたかどうかという情報はウェブでもあまり正確に知れるものではなくて、ありそうだなと思う程度だったのですが、存在したんですね。まあ、とにかく70年近く前のブツですからね。聴けるだけでも有り難いのに状態が恐ろしくいいんです。

AB面で4曲収録は意外でしたが、何故かB面2曲目に入っております。「ジャズ・パレニアル」というアルバムに収録されているのと同じ音源ですが、アルバムでは1曲目なんですけどね。メンツはMiles Davis(tp), Walter Bishop Jr(p), Teddy Kotick(b), Max Roach(Dr.)そしてCharlie Parker(as)です。

「スター・アイズ」はいろいろな人がやってますけど、オリジナルはジミー・ドーシー楽団が1943年の「I Dood It」という映画の中で演奏したものということです。このチャーリー・パーカーの演奏で一気に知名度が上がり、ジャズのスタンダード・ナンバーとなったわけですが、親しみやすいメロディで簡単にできそうなんですが、意外にいい演奏に巡り合えません。パーカー以外で最も好きなのはビル・エヴァンスのテイクだったりします。

まあ、一糸乱れずといった塩梅のパーカーの演奏が7インチ盤の高い音圧で聴きたいと思っていただけなんですけどね。…聴けました。サイコーです!!

こういうことでもないとやってらんねーよといった気分の日々、やはりストレス解消はレコードに尽きます。ちなみに、レコ好きにはこんなマンガもおススメです ↓。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?