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7インチ盤専門店雑記376「ジムノペディなんですけど…」

エリック・サティの「ジムノペディ」はお好きですか?私は大好きです。一番怖いクラシック曲として「ジムノペディ」を挙げる方もいらっしゃるようですが、その点も承知の上で、この曲が好きです。確かにホラー映画でこれが流れていたら、もの凄く怖いかも知れません。純粋過ぎて狂気を感じる美少女とかのイメージでしょうか…。怖いですね~。トラウマになりますね。

サティの「家具の音楽」という発想も面白いです。そこにあっても邪魔にならない曲、アンビエント系の祖とも言われます。「ジムノペディ」も邪魔にならないです。酒を飲んでいるときでもボリュームを上げずに聴き流せます。…ただしピアノ演奏限定ですね。…ピアノ以外はほとんどありませんけどね。

ヘッダー写真の7インチはロッド・アージェントの「ジムノペディ」です。ゾンビーズ〜アージェントのキーボード奏者です。1977年にホログラムのイベントのために作られたそうです。

シンセ版、当初は期待はしませんでした。でも何回か聴いた後の現在は、意外に気に入って落ち着くことができます。いろいろなピアニストが奏でる「ジムノペディ」と違って、のほほんとしたテイストが出てきます。ポヨ〜ンというヘンな音で演奏される「ジムノペディ」、耳にされた方は「何コレ?」という顔になります。ホラー映画から怖さを消し去ったようなテイストとでも申しましょうか…。不思議なテイストです。当然ながら、アージェントとも、ゾンビーズとも、まったく似ても似つかない音です。

…コレ、誰も聴きたくならないような文章になりましたね。いかんなぁ。

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