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7インチ盤専門店雑記692「Time Is Tight」

たまたま店で流しっ放にしていた動画でBooker T. & The MG'sの「Time Is Tight」がかかり、映像のなかでCCRの連中がステージの脇から見入っているようなシーンが映ります。1970年のCCRのライヴの前座でBooker T.たちがやったときの映像ということですから、「やばい、前座に食われる」と思ってビビッているところなんですかね。そんな顔に見えます。

とにかく、こちらも認識していない曲だったので、まず動画をチェックする前にシャザムに聴かせて曲を調べたのですが、「Lullabies, 熟睡の為の音楽」と出ます。アーティストのところには、「子守唄 Academy」と書いてあります。…ちゃうやろと思い、PCをチェックしたところ、Booker T.と出てきたわけですが、トラッド・ソングの改作なんですかね。

最近、お客様やスタッフ君たちと「これとこれは同じメロディだよね」という会話が続いており、パクリなのかオマージュ的なリミックスなのか、などという話をしております。シャザムもそれなりに賢いので、元ネタの方を表示したということでしょうか。ライヴ音源だと、結構間違ってくれます。最近「見つかりません」はほとんどなくなったのですが、違っていることが多くなりました。AIの曖昧検索の設定を何かいじりましたかね。

まあ、だからどうという話でもないのですが、改作なら改作とわかる方が有難いですよね。一方で意外な類似点に気がついてしまい、訴訟にでもならなければいいのですが、今回のように面白い背景が見て取れるようなシャザムの検索結果は楽しいですね。

実を申しますと、ちょうどスティーヴ・クロッパーの新盤を聴こうとしていたところで、この動画が流れてしまったので、コチラに聴き入ってしまったんですけどね。大好きなスティーヴ・クロッパーのアルバムは体調を整えて、集中して聴きたいもので、思い切りTPOを選びます。

この盤、届いてから随分経っているのに、まだ聴く機会が得られません。イベントもありましたし、ここのところ忙しいので仕方ないんですけどね。そのうちnoteで書くかとは思いますから、いつかは封を切るわけですが、今年はほとんど新盤を買っておりません。それでもどうしてもアナログが押さえたかったもので、新作リリースが告知されてから直ぐに予約は入れておきました。私はそんなわけで手に入りましたけど、プレス枚数が少なかったみたいですね。お客様が、どこも売り切れていて買えないとおっしゃっておりますが…まだしばらくは売りませんよ。

さて、「Time Is Tight」ですが、1969年にリリースされた曲のようです。前年にリリースされた「Up Tight」という映像作品のサントラからのシングルカットということですが、英米では結構売れております。自分はこれまで御縁がなかったのですが、驚くほど好みの曲です。気がついてよかったです。スティーヴ・クロッパーの音源はかなり聴いたつもりでしたが、如何せん活動歴も長いですし、Booker T. & The MG'sの音源はアナログがなかなか手に入らないので、後手に回っております。老後の楽しみが一つ増えたような出会いですね。嬉しいです。




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