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【うつ病】私には、入院が合わなかった

実は、月の始めに、精神科へ入院していました。

でも、翌日に退院しました。

理由はいろいろで、結論から言うと、
「私には入院が合わなかったから」でした。


入院のきっかけは、久々にクリニックへ行った事から始まりました。

友人が、クリニックまで送迎を引き受けてくれたんです。


それで、電話診察だけだった私は、
久しぶりに、現地で診察を受けられる事になりました。


現地に到着するまで、助手席の背もたれを倒して、
ゆっくり寝かせて貰いながら移動しました。


そして、到着して、いざクリニックへ。

でも、うまく歩けない。
友人の肩をかりて、駐車場から10歩先の院内まで、
息を切らして歩く。


中に入った後は、椅子にぐったりと萎れるように座り、
診察受付も友人がやってくれました。


そして、問診の順番が来て、名前が呼ばれました。

私は、まだ息を切らしながら、友人と診察室へ入りました。

でも、辛うじて座る事が出来ても、返答が出来ない。
頭に酸素が回らない。
息が苦しい。
もう、上半身がまっすぐ保てない。

幸い、診察室は、テーブルを挟んで、看護士さんと向かい合う作り。
私は、テーブルに突っ伏しました。


その様子を見た看護士さんが、問診を手短にして、
先生の受診まで、診察室を貸してくれました。


その後、先生が来てくれて、
正直、いまの状態での一人暮らしは難しいだろうという事で
入院が決まりました。


そうなると早いもので、
その当日から入院が決まったのでした。


友人は、弱る私を慰め、入院先まで運転してくれて、
入院の手続きや説明に立ち会ってくれました。


その時の看護士さんや新しい先生は、とても親切でホッとしました。


まだ、元気な時間は一人暮らしでも大丈夫だけど、
この際だから、しっかりと治療しようと思いました。


そして、様々な手続きを終えて、病室へ向かいました。

案内してくれた看護士さんは、笑顔でとても優しく、
病室も丁寧に説明してくれました。


そこまでの流れで安心し、
ここで少しの間、治療に専念しようと思いました。

歩くのもままならない私は、
車いすで移動するようになりました。

また、トイレは手すりが無かったので、
その都度、呼出ボタンを押すようにと言われました。


私は、こんな事まで手間をかけて、
申し訳ない気持ちと、恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。


でも、そんな事も言ってられないので、
トイレに行く時は、勇気を振り絞って呼出ボタンを押しました。

そこで対応してくれた看護士さんは、
ぶっきらぼうでしたが、手を貸してくれて、
私がトイレからでる時、また力を貸してくれました。


ああ、大変だな。
家なら慣れているから、床を這って、ドアノブや壁にもたれて
なんとか生活できていたな。
でも、ここは床を這えないし、壁も距離があって、
もたれる事も出来ない。


一人じゃ、本当に生活できない環境だ。


そう思いました。


その後も、極力、トイレに行くのを我慢したり、
水分を減らしたり、
トイレに行けるように、自分なりの導線を作ったり、
試行錯誤して過ごしました。


そして、寝る前。

1日動き回ったので、とても疲れて、
筋肉もガタガタでした。

そんな中、トイレに行きたくなる・・・。

なんとか、自分の使いやすい導線を伝って、
用を済ました後、立ち上がろうとしました。

でも、限界が来ました。

腕も足も、力が入りませんでした。


なんど試しても、立ち上がれません。
息を整えて、足を踏ん張るけど、やっぱりダメです。

しょうがない。
申し訳ないけど、呼出ボタンを押そう。
申し訳ないな。もうしわけない・・・・頑張れなくて、不甲斐ない・・・。


そうしたら、2回目のボタンで看護士さんが気付いて
トイレまで来てくれました。


私は、恥ずかしくてしょうがない気持ちを隠して、
「すみません。立ち上がれなくて。」
と言いました。


すると、その看護士さんは、
「あー・・・。私も毎回来れる訳じゃないんですよ。」
と言いました。


その瞬間、私も抑えていた羞恥心や不甲斐なさが
心の底から沸々と湧いてくるのを感じました。


でも、とりあえず、ベッドに戻らないと、どうしようもない。

トイレの入り口で、何もせず立っている看護士さんの前で、
もう一度、足に力を入れて立とうとしました。


でも、立てません。

「すいません。どうしよう。」
と相談するも、

「どうしますかねぇ。」
と動かない看護士さん。


その時、心がボキっと折れました。


ああ、こんな事なら、来なければ良かった。
簡単に、入院を決めなければ良かった。

治療する為に来たのに、入院前の方が、精神的に安心だったな。


そう思いました。


それから、看護士さんは嫌々ながら、手を貸してくれて、
忙しそうに、スタスタと部屋から出ていきました。


私は、無事ベッドに戻れたものの、
涙が止まりませんでした。


その後、夕食が配られましたが、
全く喉を通らず、下げられてしまいました。


そして翌日。

気持ちを切り替えて、きっとあの人は慣れていないんだと切り替えて、
朝ごはんをもりもり食べました。


すると、昨日とは別の看護士さんが来て、
今日の担当をする事を伝えてくれました。


私は、内心ホッとしながら、挨拶し、1日のスタートを切りました。


でも、鬱の波はやってきました。
呼吸が苦しい。

頓服薬も処方されていたので、
呼出ボタンを押して、「呼吸が苦しいので、お薬を下さい。」
と伝えました。

すると担当の看護師さんが来て、
様子を見て、薬を持ってくるねと出ていきました。


それから、10分、20分。
だれも薬を持ってきてくれません。

その間も、息が苦しく、だんだんと頭がぼーっとしてきました。

「呼出ボタン・・・。」

手を伸ばしましたが、体に力が入らず、押せません。

なんとか、誰かに伝えなくては・・・。

車いすに座っていた私は、
重心を振りながら、なんとか個室の外へ顔を覗かせました。

「だれか、気付いて」

そう思いながら、苦しい呼吸の中、動けませんでした。


すると、たまたま、そこに居た患者さんが見つけてくれて、
看護士さんに声を掛けてくれました。


すると、看護士さんはまた、
「どうしました?」
と聞くばかり。


また一から説明して、苦しい。

説明を聞いたその人は、
「わかりました。お薬持ってきますね。
 でも、勝手に病室から出ないで下さい。決まりなので。」

という対応。

もう辛い。


我慢に我慢を重ねた私は、心の限界が来ました。


そして、薬を飲んだあと、
気持ちを落ち着かせて、あのボタンを押しました。

「退院させてください。」


そう言うと、すぐに一人の看護士が駆け付けました。

ここに居るのは、もう心が辛いから、帰りたい。
退院させてください。

何度もお願いして、3~4時間経ったあと、
退院の許可が下りました。


退院間際、主治医の先生は休みで、代理の先生が来ました。
「急患と言われたから受け入れたので、
 この機会にちゃんと治した方が良いと思ったのにね。」

と言われて、それでも、
「はい。」
とだけ返しました。


そんな経緯があって、
精神科へ入院しましたが、1日で退院しました。


正直、その先生の言葉に、
自分がとても不甲斐なく思ったけど、
心が折れる前に抜け出せて、良かったと思いました。


そして、自宅なら、今後どんなに辛くても、
前向きに乗り越えていこうと決心しました。


まあ、無理はできませんが・・・。笑


でも、それで無理なら、それまでです😂笑

ちょっと長くなりましたが、
今後も、一人暮らしの自宅で、うつ病の療養を続けていきます👍


辛い事も多いですが、何とかやっています。
(なんか、魔女の宅急便で聞いたような・・・)


色んな人への申し訳なさがあるけど、
やっぱり、自分の心の健康は、最後は自分で守るしかないのかも。
そう思った出来事でした。


ここまで読んでくれた方いましたら、ありがとうございました。

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