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塩野七生さんの事情

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塩野三姉妹

塩野三姉妹

塩野七生さんが三姉妹の中の一人で、かつ末っ子ではないことは以下の文章からもわかる。

三人姉妹の中で私だけが母の帯や着物をもらったのは、生前の母はお仕舞をやっていて、謡のテーマごとに白生地に染めさせていたからである。(想いの軌跡『帰国のたびに会う銀座』)

銀座が私の仕事に関係する場合は少ないので、銀座に行くのは一人か、それとも妹とかでなくても親しい仲の編集者と一緒ということになる。(同上)

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塩野七生さんの父親

塩野七生さんの父親

WIkipediaを見ると塩野七生さんの父親・筍三氏については以下のような情報が載っている。

父親は詩人・小学校教師の塩野筍三(1905年 - 1984年)で、神田神保町の古本屋から軒並み借金をするほどの読書好きであった。

ところがこの筍三氏は、塩野さんのエッセーやインタビューにたびたび登場する塩野さんの母親と違い、全くと言ってよいほど語られていないのである。そこで少し調べてみた結果、以下のよ

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「塩野七生」さんは本名なのか?

遊戯王デュエルリンクス沼からやっと脱出しての塩野さん研究復帰。彼女の『日本人へ 危機からの脱出篇』の精読とコメント整理完了。(こちらの感想はまた後日)

で、ふと気になったのは「塩野七生」は本名だろうかということ。もちろんググればWikiあたりで本名と見つかるのだが、いかにもペンネームっぽい名前の「七生」が実は7月7日生まれにちなんで付けられた本名というのは、誰もが知る話なのだが、ここで問題にした

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塩野七生さんが地中海世界に魅かれた本当の理由

塩野七生さんが地中海世界に魅かれた本当の理由

ルネサンス、そして古代ローマと地中海やイタリアを舞台にした多くの作品を発表している塩野七生さんですが、彼女が東京の名門日比谷高校に入学したころは、カントリー・ミュージックが大好きで、アメリカで最も行きたい街はテネシー州ナッシュビル(Home of Country Music=カントリー・ミュージックのふるさと呼ばれている)だったことはあまり知られていません。

そんな彼女がなぜ地中海世界に魅かれだ

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