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いい人A級ライセンス

PCADサイクルのグルグルが
無意識下で常に作動している

おそらくオレは効率厨なのである

買い物の時でも同じ棚を複数回見ることはせず
店内を一筆書きのように巡り退店するのだ
何をそんなに生き急いでいるのかは自分でもわからない
とにかく無駄のない行動を取ってしまうのである

ゲームをプレイする時でもそう
各ゲーム毎のExcelを作成しプレイ効率の徹底化を図る
時にはExcelを開くのが面倒で
ゲームをしたくなくなることすらある始末である

仕事にだってそれは当然顕れる
初めての作業の時などはまずはデータを取りたくなる
ここで言うデータとは
作業終了までにどれだけの時間がかかるかを算出させるために
ある程度区切りの付くところまでの作業量(S)と時間(T)を計り
作業の全体量(Z)を(S)で割ってそれに(T)を掛ける
さらにそこへ作業不慣れ係数(F)を掛ける
要はこうである

作業の全体量(Z)÷{ 作業量(S)×時間(T)}×作業不慣れ係数(F)

説明が長くなったがつまり進捗管理である
与えられた時間に対してどのくらいの余裕が出るのか
それを知っておくためである
エラーやアクシデントは不意に起こるもの
そのための保険を掛けておきたいのである

とても偉そうに語ってしまったが誰しもがフツーに取っている行動かと思う
ところがオレがこれまでに勤めてきた職場には
この思考を持つ人間が極端に少なかったのである

冒頭にも申し上げた通りオレは効率厨である
常時空き時間を創り出そうと努めているのだから
手の空く機会が多くなるのは必然だろう
そして根の真面目さと人がよさが織りなし
他の者の作業を手伝ってしまうのである
これがよくない
一見善い行いのように思われるだろうが
手伝う
ということは自分の管轄外か専門外の不慣れな作業なのだ
もちろん例の進捗データを取りつつ作業に移るものの
手が空く度に不慣れなことを続けているとミスの出る確率は上昇する
にんげんだものヒューマンエラーは避けられないのである

そうなるとなぜミスったのかとゴン詰め
次いで再発防止策の提案提出
酷い時は
「まともに仕事ができない」
などと言われたこともある

いじけているわけでも捻くれたわけでも愚痴を言いたいわけでもない
いろんな人がいて当然
自分とは違う考えの人がいるのも当然であることは百も承知なのである
人を見て機を見て折を見て
正しく行動しなければならないことを学んだのである
無闇に無制限にいい人でいる必要はないということである
しかし結果はどうあれ手伝うという行いは善行に間違いないのだ
確実に宇宙貯金(?)は貯まっている

そして現在
オレは慎重に踏み込み間合いを測り
複数のフィルターを通して見極め
機を見て折を見て
手が空いた時に手伝いをしているのである




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