健常者はなぜ障害者になる可能性を考えないの?という話

通勤中、車に轢かれて、目覚めたら下半身不随になっていた。

人事異動でパワハラ甚だしい上司がやってきて、鬱病になった。

健康診断の結果「要再検査」となり、詳しく調べたら後々全盲になる目の病気だった。


こんばんは。ぎんです。

「何を縁起でもないことを!」と思うかも知れませんが

中途障害者なら大抵通ってきた道のりです。

逆に言えば

健常者の方も、明日と言わず今日の夕方…いや、ほんの数時間後に

いきなり「障害者」になるかも分からないのです。

なぜ「ほんの数時間後にはなるかも知れない存在」を特別視して、「障害者を雇用しろったって無理」とか、まるで自分とは永遠に関係ない人のように考えるんでしょうか。

「数時間後には当事者かも知れない」

是非、そう思って見てみて下さい。

少し見方が変わるかも知れません。


先日、某大学の就活対策講座で、学生向けに障害者雇用の話をして来ました。

同時に別会場で、健常者向けの(と言うか一般就職の)講座も開講されてて

登壇者の控え室が一緒だったこともあり、複数の人事担当の方と名刺を交換し、お話してきました。

私「うちは特例子会社なので、障害者雇用の方で喋るんです、もしお時間ありましたら是非聴きに来て下さい!」

すると、周りの人事担当からこう言われました。

「障害者を2.2%雇用するなんて本当に無茶ですよね」

「最近は募集をかけても精神ばっかりで…精神はすぐ辞めちゃうからまた採用しないといけないし…」

その時は「どこも大変ですよねー」と営業スマイルで流しました。

「目の前の採用担当が精神障害の可能性をなぜ考えない!(笑)」

どの会社さんも「雇用率」に悩まされてるようで、講座は学生向けなのに、数名の人事担当が後ろで立ち見をしてる状況で始まりました。

私は、この手の講座で必ず、掴みで言う台詞があります。

私「これから就職を考えている皆さん、本当に障害を持ちながら働けるのか?と不安に思っていることでしょう。

でも安心して下さい!今目の前で話している私も障害者です。

精神障害で、不安・気分障害を持ってます。」

パアッと明るくなる学生の顔。

「やべー!」と目をそらせる他社の人事担当(笑)

快感(笑)

そう、「採用担当は健常者(たまに身体か内部障害)」と言う思い込みが世の中にははびこっているんです。

実はこの手の講座で、他社の人事担当に「やべー!」と思わせたケースは非常に多く

過去10回は経験してます(笑)

1回でも、この「やべー!」を感じた人事担当には少しでも視野を広げてもらいたいです。

精神障害は「すぐ辞めちゃう」「作業しかできない」そんな概念ぶっ壊して行きましょう!

だって、目の前で喋ってる・そして明日のあなたかもしれないほど身近な存在なんですから。


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