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ランニング未経験者がフルマラソンにエントリーしたはなし

湘南国際マラソンのフルマラソンにエントリーしました。

今年(2024年)の初旬では、自分がフルマラソンを走ることなど全く考えていませんでした。社会人になって、ランニング未経験の一般男性がフルマラソンに登録するまでのサンプルとして、ここまでの流れを記事にしてみます。また、ランニングを始めて色々と見えてきたものがあったのでそれも含めてご紹介します。


フルマラソン登録までの流れ

私はロッククライミングを10年以上嗜んでいました。今までスポーツはこのクライミングのみで、たまに近所を走ったりスポーツジムでマシントレーニングをした時期もありましたが、陸上競技の経験もなく、マラソンには全く関心がなく、世の中に数ある競技の一つと捉えていました。

クライミングで肩を痛める

今後もクライミングを楽しんでいこうと思っていたのですが、去年(2023年)から肩を痛めてしまい、思うように楽しむことができなくなりました。整骨院に通いつつ、たまに回復してはまた痛めを繰り返し、回数もモチベーションも低下する一方でした。(と言いながら週に 1 回は通っていたし、知人とのセッションは楽しく、クライミングを辞めるほどではありませんでした)

登山を始める

痛みがないときに登るのは楽しく、今後もなんとかクライミングを楽しめないかと考えた末「腕がダメなら下半身を鍛えればいいじゃない」と思いついき、登山を始めました。ロッククライミングと登山は装備が近いこともあり、始めやすかったのも理由の一つです。ノースフェイスの服やスポルティバのアプローチシューズをすでに持っていたので新たにザックを買ったぐらいでしょうか。

トレランをしる

登山といってもテントを担ぐようなスタイルはピンとこず、UL やファストハイクを知って日帰りでサクッと低山を回っていました。関東の高尾山や丹沢エリアを回っていると、トレランの人をよく見かけるようになり、興味を持つようになります。

Youtube で下調べを行い、マナーが存在することや、必要な装備品を確認します。装備を投資してから向いてないことが分かると勿体無いので、最初は近所の里山やいつもの登山装備で軽く走ることから始めました。ある程度自信をつけてからトレランとして山を走るようになります。

以下は自分が感じているトレランの魅力です。

  • 近所のランニングと違い、高低差があるのでまず飽きることがない

  • 木が視界に近いので、速度が遅くても疾走感がある

  • 足元の岩や枝に注意を向ける必要があり、他のことを考える余裕がない(マインドフルネス状態)

  • 運動量が多く温泉満足度を最高に高めることができる。ご飯も美味しい。

練習でランニングを始める

さらに走力を上げてしっかりとトレランを楽しみたいと思うようになり、近所を走るようになります。幸いにも近所に里山がありカジュアルにトレイルを楽しむこともできました。

家族が湘南国際マラソンに出た話を聞く

ランニングは、あくまでトレラン向けの練習であり、マラソンに出るという発想は全くありませんでした。そんなある日、妻の実家(鎌倉)にて、湘南国際マラソンの話を聞きます。

きっかけは話を聞いただけなのですが、せっかくランニングを始めたし、トレランで長距離をさらに走るためにもマラソンを経験しておくのは色々つながるのではと思うようになりました。
加えて、なぜか Instagram で湘南国際マラソンの広告が流れるようになり、毎日刷り込みされる日々を過ごします(おそらく検索したからでしょう…)

また、トレランを始めるにあたり YouTube で色々学んでいたのですが、マラソン大会のレポートも動画にされていてなんだか走れるような気持ちにさせてくれます。

….

そして気がついたらエントリーをして今に至ります。強い決断やきっかけがあったわけでもなく、気づいたらエントリーしていたので人生わからないものです。

クライミングは続けている

ちなみに、クライミングも細々と続けており、むしろ最近調子が良いです。ジョギングの途中に懸垂ができる公園を見つけては懸垂をしています。

フルマラソンの前にスパルタンレースも興味を持ったのですが、思ったよりも値段が高くてやめました。誰かと一緒に出るならアリだけど、一人で出るものではなさそう…

目標設定

初のフルマラソンなので完走を目標にしても良いのですが、せっかくならちゃんと走ってみたいと思い調べたところ、サブほにゃららという概念に行きつきました。ChatGPT の回答を引用して説明します。

「サブ」という言葉は、英語の「sub」の略で、これは「以下」を意味します。マラソンや他の競技では、特定の時間や距離を「以下」に達成することを指すために使用されます。
サブの語源英語の「sub」: ラテン語の「sub」(下に)から派生し、英語では「below」や「under」を意味します。
サブ4の具体的な意味マラソンでの「サブ4」: 42.195キロのマラソンを4時間未満で完走することを指します。「サブ4」は、特にアマチュアランナーにとっての目標タイムの一つです。
他の例
サブ3: 3時間未満で完走すること。
サブ3.5: 3時間30分未満で完走すること。

ChatGPT

サブ4はアマチュアランナーの目標の一つのようです。とりあえずこれを目標にすることにしました。根拠や無謀さなどは全くわかっていません。同じ会社のランニング経験者に聞いたら「最初飛ばさなければイケるイケる、簡単だよ。」と言ってたのでイケると信じることにします。

練習メニュー

さて、むやみに走って達成できるような目標ではないと思うので、計画を立てる必要があります。こういう時も ChatGPT を活用します。

ChatGPT とのやりとり

情報を与えると以下のように用意してくれました。

ありがとうございます。これでトレーニングメニューを作成するための情報が揃いました。以下に12月の湘南国際マラソンまでのトレーニングプランを提案します。目標はサブ4(4時間以内)での完走です。

トレーニングプラン概要期間: 約5ヶ月(20週間)
週間ランニング回数: 4回
長距離走の日: 土曜日または日曜日
平日のトレーニング時間: 夜間

週間トレーニングスケジュール月曜日: 休息日または軽いストレッチ
火曜日: インターバルトレーニング(スピード)
水曜日: 中距離ラン(ゆっくり目のペース)
木曜日: 休息日またはクロストレーニング(クライミング、筋トレなど)
金曜日: テンポラン
土曜日: 休息日または軽いストレッチ
日曜日: ロングラン(徐々に距離を増やしていく)

月別トレーニングプラン

7月~8月目標: 基礎体力と持久力の強化
火曜日: インターバルトレーニング(例: 1kmを4:45ペースで4回、間に3分ジョグ)
-- -- 以下略 -- --

ChatGPT

非常にそれっぽく出してくれます。ただ自分はランニング素人なので、インターバルトレーニングやテンポランが何を意味してるのさっぱりです。この辺りも「テンポランって何?」と言った感じでどんどん聞いていきました。

しかしながら、実際にこの練習メニューをこなすのは非常に難しいです。ある日は豪雨が、ある日は仕事が長引き、ある土日は外せない予定が….
この練習メニューはあくまで理想系として、柔軟にやっていきます。

Strava を使っている

ランニングの記録をするにあたり、いくつかアプリを試しました。

最終的には Strava に行きつきました。
Strava を選んだポイントは以下3点です。

  1. グローバルヒートマップという機能がある。他のユーザが走ったルートが見える。たくさん通った道は濃く見える。そのため、近所や旅行先でランニングに適した道を探しやすい。

  2. セグメントという機能がある。ユーザが設定したロードまたはトレイルのタイムを競えるセクション(区間)がある。これによって知らない誰かと競争をすることができる。年代別や期間別などもある。ランクインすると意外と嬉しい。

  3. 参考にしている Youtuber さんやランナーの投稿を見ることができる。

YouTuber さんだとこの辺り

トレランを始めてからこの二人の動画を流すことが増え、嫁に「最近おじさんばっかり見てて趣味変わったね」と言われました。返す言葉もございません。冷静に考えてはぁはぁと走るおじさんを眺めながらご飯食べるって普通じゃないですよね。

ランニングウォッチを購入した

近所をランニングし始めたのは良いものの、スマホ片手に走るのはちょっと大変だったのと、登山やトレランにも使いたいと考えていたのでついにランニングウォッチを購入してしまいました。

これはこれで話が長くなりそうなので別記事にする予定です。

追記 : 記事にしました。

クライミングとの共通点と違い

今までスポーツといえばクライミングしかやってなかったので、ランニングに足を踏み入れたことで、比較できるようになりました。

クライミングとの共通点は、どちらもシューズと運動着があればすぐに始めることができるという点です(クライミングはボルダリングに限るけど)。特にランニングは始めるまでの敷居が低いです。何しろ家に帰って着替えたらそのまま走ることができるので。

発見としては、ランニングはとにかく計測できる項目が多いという点です。距離や時間は当然として、区間別のペース、標高獲得、消費カロリー、歩数、心拍数、ケイデンス(足の回転数)…. そしてそれぞれに平均と最大/最高 が記録されます。

さらに、ランニングウォッチをつけることで肉体的な数値も計測することができます。特に面白かったのはVo2max(最大酸素摂取量)です。自身のランニング能力が定量的に評価されるのはトレーニングのモチベーションに繋がります。

クライミングにおいて定量記録を考えるならば、ジムや岩場に行った回数や狙った課題のアテンプト(トライ数)ぐらいでしょうか。アテンプトは非常に重要な要素ではありますが、他に計測するような項目は思い当たりません。

クライミングも色々と自動で記録できるようになると面白そうではあります。Satellite などのアプリを使えば記録できなくはないですが、現状だと手間を感じます。

まとめ

つらつらと書いてしまいましたが、ランニングを始めたばかりなので初心者ならではの発見は今しか残せないと思い記事にしてみました。
目標も宣言してしまったし、あとは頑張るだけです。頑張ろう。


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