フランス映画

親しい友人と映画の話しをしていると、フランス映画には、心理描写が多く難しい、展開が地味、陰気、後味が悪い、とあまり評判がよろしくない。

確かにハリウッド映画のようなわかりやすさや、派手な展開はないけれど、最近の若い監督の作品はじんわりと心が温かくなる良い作品が多くて、私は大好き。

たまたま自粛期間に、映画好きの上司からの勧めで何作か観たのと、wowowでフランス映画特集をしていたこともあって、ここのところ続けて観ている。

セドリック・クラビッシュの三部作、一作目の『スパニッシュ アパートメント』フランスからスペインに留学して、現地のシェアハウスに住むことになる主人公グザヴィエくん。いろんな人種や性別の同居人との日々で成長する様が生き生き描かれていて面白かった。同じヨーロッパでも生活様式や文化の違いを観るのも興味深い。二作目はまだ観ていないけれど、かなり次が期待できる。楽しみ。

wowowおすすめの『パパは奮闘中』『パリの家族たち』『12カ月の未来図』続けて観た。

どの作品も社会派ドラマだが、素晴らしい作品ばかり。

最近のフランス映画では貧困や移民問題、労働環境は外せないテーマのようだ。パリの美しさやファッション以外のニュースはなかなか私には届かない。映画は、そこで得られる知識はもちろんフィクションであったり、ある一面でしかないけれど、私に想像する力を与えてくれる。

私の上司はもうかなり年配なのだけれど、映画や音楽、建築に対する興味が強く、15名ほどのメンバーがいるグループラインで、あれこれ紹介してくる。若いスタッフは、その大量な情報に辟易していて、スルーしているようだが、、私にとってはありがたい。

いくつになってもいろんなことにアンテナを張っているのは素晴らしいことだけど、人に薦めるって難しいですね。ともあれフランス映画はまだまだたくさん観たいし、引かれない程度にお薦めもしていきたい。








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